新生活を迎える人も多いこの季節。家電の新調を検討している人もいるのではないだろうか。そこで今回は、一人暮らしや2~3人の少人数のファミリー世帯まで幅広い層に最適な、コストパフォーマンスのいい冷蔵庫を紹介したい。2015年以降に発売された新モデルの中から、おおむね10万円以下のお手頃価格で機能も充実しているものを選んだ。

なお、冷蔵庫のような家電製品の小売価格は常に変動し、販売店によっても異なるため、記事内の価格と実勢価格と差異が生じる可能性がある。

日立「R-23FA」

日立「R-23FA」

5万円前後のお手頃価格で、チルドケースや野菜ケース、卵ポケットなど必要な要素をひととおり備える機種。メタリックシルバーの落ち着いた色味とシンプルなデザインで、どんなインテリアにもマッチしやすいのも特長だ。

定格内容積: 225L
冷蔵室(野菜ケース、チルドケース含む)容積: 172L
冷凍室容積: 53L
ドア数: 2ドア
本体サイズ: 幅540×奥行650×高さ1585mm
年間消費電力量(50/60Hz): 290kWh/年

シャープ「SJ-PD27B」

シャープ「SJ-PD27B」

2ドアタイプの定格内容積200Lクラスの冷凍冷蔵庫ながら、冷凍室が100Lを超える大容量で、冷凍食品のストックが多い家庭に最適だ。冷凍庫が最下段、野菜室が真ん中にあるレイアウトもユニーク。

定格内容積: 271L
冷蔵室(野菜室、チルド室含む)容積: 169L
冷凍室容積: 102L
ドア数: 2ドア
本体サイズ: 幅545×奥行650×高さ1,560mm
年間消費電力量(50/60Hz): 380kWh/年

パナソニック「NR-C32DM」

パナソニック「NR-C32DM」

定格内容積300Lクラスの3ドアタイプの冷凍冷蔵庫で、高さ約160cm。上段の冷蔵室のドアポケットも低めの位置にあり、小柄の女性でも出し入れしやすい設計となっている。自動製氷機能も搭載。"エコナビ"による省エネ性の高さも魅力だ。

定格内容積: 321L
冷蔵室(野菜室、チルド室含む)容積: 255L
冷凍室容積: 66L
ドア数: 3ドア
本体サイズ: 幅590×奥行633×高さ1,601mm
年間消費電力量 (50/60Hz): 310kWh/年

AQUA「AQR-361E」

AQUA「AQR-361E」

おおむね10万円前後で手に入る、4月1日に発売されたばかりの新型冷蔵庫。フラットでシンプルなデザインが特徴だ。冷蔵室、冷凍室2段、野菜室を備え、定格内容積355Lの4ドアタイプの製品。野菜室も69Lと容量たっぷり。幅は60cmで左開きのタイプもあり、設置スペースが限られる空間にも適応する。

定格内容積: 355L
冷蔵室(野菜室、チルド室含む)容積: 266L
冷凍室容積: 89L
ドア数: 4ドア
本体サイズ: 幅600×奥行672×高さ1,729mm
年間消費電力量 (50/60Hz): 370kWh/年

選び方のポイント

大型家電である冷蔵庫。選ぶ際に最優先で確認しなければならないのが設置スペースだ。幅、奥行き、高さはもちろん、盲点となるのが搬入時の経路。基本的には一般的なサイズ規格をもとに設計されているものだが、例外ということも十分あり得るので、玄関から設置場所までの搬入経路も含めて確認し、サイズの合うものを選択しよう。

また、冷蔵庫は放熱の関係上、本体設置場所と壁との間に一定のすき間を設けることが求められる。一般的には本体上が10cm、両サイドが各2cm程度必要となる。その点にも注意してサイズを確認しておこう。

サイズの次は容量を決めよう。一般的には、家族3人程度までの世帯であれば200~300Lクラスが目安とされるが、買いだめの多い家庭や外食が多い家庭など、ライフスタイルにより事情は異なる。また、冷凍食品が多め、野菜をたくさん保存したいといった場合には、それぞれの容量でも比較しよう。

ドア数は、400Lまでの冷蔵庫では2ドアか3ドアが一般的。当然、ドア数が多いほうが整理はしやすいので、予算に合わせて検討するといいだろう。基本的に冷蔵庫で高機能な機種は400L以上の大型のものがほとんど。ゆえに、製氷機能の有無や省エネ性以外は、機能や性能面は"お好み"程度で考えておいても実用面ではそれほど差は感じないだろう。

※記事中の情報・価格は2016年4月取材時のもの。価格はオープン