2016年4月2日より放送を開始するTVアニメ『逆転裁判~その「真実」、異議あり!』の会見が都内某所にて行われ、監督やメインキャストたちが出席した。

左から御剣怜侍役の玉木雅士、成歩堂龍一役の梶裕貴、綾里真宵役の悠木碧、巧舟ディレクター

『逆転裁判』は、2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとしてカプコンから発売された"法廷バトル"ゲーム。個性的なキャラクターたちと作りこまれたシナリオが話題を呼び、シリーズ累計販売本数560万本を突破するほどの大ヒットを記録している。プレイヤーは弁護士・成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)となり、奇想天外な事件に巻き込まれ、無実の罪を被せられた依頼人を助けるといった内容。4月2日より放送開始するTVアニメでは、成歩堂が新人弁護士として法曹界に足を踏み入れるところから描かれる。

会見に出席したのは、成歩堂龍一役の梶裕貴、綾里真宵役の悠木碧、御剣怜侍役の玉木雅士、TVアニメ監督の渡辺歩氏、ゲーム『逆転裁判』ディレクターの巧舟氏。

まずキャスト陣に対し、自身が演じるキャラクターに決定した時の心境について尋ねると、梶は「もともとゲームのユーザーだったので、まずアニメ化ということに喜びました。オーディションは記念受験のつもりで受けに行ったんですよ。オーディションで『異議あり!』というセリフがあったので、成歩堂龍一の疑似体験ができただけでもありがたいと思っていたのに、まさかアニメに関われるとは!」と驚きを隠せない様子。悠木もオーディションで、真宵がほとんど言うことのないセリフ「異議あり!」が言えただけでもうれしかったと笑顔で語る。

一方、アニメのレギュラーだけでなくオーディションに受かったのも今回が初という玉木は、「御剣はキザでクールでかっこ良くて……でもどこか天然で、完璧なのに隙がある、人間味にあふれたキャラクターです。私はオーディションに受かってからゲームをプレイしていたのですが、どんどんと御剣はみなさまに愛されているキャラクターだということに気付きまして、そうしたら、プレッシャーが大きくなっていき……アフレコ開始までの半年間は地獄のようでした。しかし、不安で悩みながら演じるのは御剣に失礼ですので、とにかく自信をもって堂々と演じなければ……。少しでもファンの期待に応えたいと思っております!」と自らを奮い立たせていた。

また、アニメ本編中でモブキャラクターたちによる"傍聴人ガヤ"があるという話題になり、実際の裁判を見てみたいという悠木に対し、すでに傍聴していた梶と玉木。そこで梶は、『逆転裁判』の裁判シーンはアトラクションに近いのだと認識をあらためたという。

さらに、アニメならではのエピソードについて渡辺監督は「ゲームであまり語られていなかった部分も散りばめております。例えば、作中で度々現れていた成歩堂たちの幼少期のエピソードを凝縮しようと思っております。有名な"吹き出し"などアニメでどう表現されるのかご期待ください。視聴後にまたゲームに戻りたくなるような不思議な仕掛けを作っております」と笑みを浮かべていた。

同級生で過去の因縁がある成歩堂と御剣と同じく、それぞれ声を担当する梶と玉木も同い年、そして2001年に発売された『逆転裁判』の舞台は2016年など、キャストやスタッフたちが少しずつ運命を感じつつ会見は終了した。

『逆転裁判~その「真実」、異議あり!』は2016年4月2日より、毎週土曜17時30分から読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットにて放送開始。