ファーウェイは、MWC 2016に合わせてWindows 10タブレット「MateBook」を発表した。本稿では、MateBook実機の写真を交えつつ、発表会の様子をお届けする。
発表会には、いつものようにファーウェイ コンシューマ ビジネスグループCEOのリチャード・ユー氏が登壇。ただ、ユー氏の語る内容は、これまでのファーウェイの発表会とはやや異なる雰囲気であった。ユー氏は「スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスは広く普及しているが、ビジネスではPCを使うことが多く、まだまだ置き換わることはない」と、いきなりPCの重要性について言及。また、「私も仕事でラップトップPCを使っているが、重量が重く、サイズが大きく、駆動時間も短い。スマートフォンやタブレットに比べて表示品質も劣る。また、HDDを使っているラップトップでは、振動などでHDDが壊れることもある」と、ラップトップPCに対する不満を述べるなど、発表会冒頭からPCに関する話題に終始。そのうえで、「これからのラップトップに求められるのは、マイクロソフトのSurfaceのような、デザイン性に優れ、携帯性が高く、動作も軽快な2in1 PC。2in1 PCはラップトップPCとしてもタブレットとしても利用できる、非常に魅力的なソリューションだ」として、ファーウェイ初となるWindows 10タブレット「MateBook」を紹介した。
これまでファーウェイが発売してきたスマートフォンでは、優れたデザイン性や指紋認証機能による利便性などが高く評価されてきたとし、MateBookでも同様のコンセプトのもとで開発されたという。そしてユー氏は、MateBookの特徴として、デザイン、モビリティ、プロダクティビティ、ユーザビリティの4つを挙げ、それぞれの魅力を紹介した。
本体は液晶面に完全なシンメトリデザインを採用するとともに、ボディはアルミニウムを使用し、60以上の行程を経た加工を施し、側面にダイヤモンドカットを加えるなど、スマートフォンのMateシリーズ同様にデザイン性も高められている。本体カラーはゴールドとグレーの2色を用意する。