撮影領域を広げる高機能とカスタマイズ性

手ブレ補正は、シャッター速度5段分の効果をうたう5軸手ブレ補正機構を内蔵。使用するレンズを問わず、暗所での撮影時に心強い機能だ。新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」の5軸シンクロ手ブレ補正にも対応する。

一般的な2軸(X軸、Y軸)の角度ブレ補正に、マクロ撮影で生じやすいXY軸のシフトブレ補正と、長秒撮影時で目立ちやすいZ軸の回転ブレ補正を加えた5軸手ブレ補正に対応する

カスタムメニューでは「連写中手ぶれ補正」や「半押し中手ぶれ補正」のON/OFFなどを設定できる

そのほか、EVFでの撮影時にタッチパネルで測距点を動かせる「AFターゲットパッド」や、暗部と明部に加えて中間調も補正できる「ハイライト&シャドーコントロール」、光の動きを切れ目のない光跡として記録する「ライブコンポジット」、ピント位置を変えながら複数カットを連写する「フォーカスブラケット」、電子シャッターによってレリーズ音を無音にできる「静音撮影モード」などの機能を搭載している。

連写は最高10コマ/秒に、動画はフルHD記録に対応。ハイスピード動画やタイムラプス動画、ムービーエフェクト、動画撮影時手ブレ補正などの機能も備えている。

電子先幕シャッターが作動する「低振動撮影」や、先幕と後幕の両方が電子シャッターになる「静音撮影」に対応。微小なブレを防ぎたいときに役立つ

静音撮影モードでは、電子音やAFイルミネータの許可/禁止が選べるほか、フラッシュ発光(最高シンクロ速度は1/20秒)が可能になった

操作面では、モードダイヤルにC1~C4のポジションが新設された。好きな設定の組み合わせを最大4つまで登録でき、ダイヤルのC1~C4を選ぶことで、カメラの状態を素早く切り替えられる仕掛けだ。

ロック機構付きのモードダイヤルを採用。従来あったフォトストーリーモードやシーンモードはモードダイヤルから省かれたが、必要に応じてC3やC4に割り当てることも可能だ

ボタンのカスタマイズ画面。2つのFnボタンのほか、動画ボタンや拡大ボタン、プレビューボタン、十字キーに割り当てる機能を変更できる

電源はリチウムイオン充電池「BNL-1」で、撮影可能コマ数は約330コマ。記録メディアはSDメモリーカード

天面に「PEN-F」のロゴを刻印。ボディのカラーバリエーションは写真のシルバーのほか、ブラックが用意されている