「SNSを自己表現の場にしないこと。人生はスマホではなく、目の前に広がっています」

子どもが携帯電話やスマートフォンを持つと、使い方の面でもさまざまな問題が起きてくる。子どもに適切な使い方をさせるためには、持たせる前の約束が大切だ。5回にわたってお伝えする保護者が伝えたい子どもと交わすべき約束事の第5回目は、「SNSを自己表現の場にしないこと。人生はスマホではなく、目の前に広がっています」。

SNSを自己表現の場にはしない

SNSの問題で多いのが、SNS依存だ。SNSでは多くの「いいね! 」やコメントがもらえ、自己承認欲求が満たされる。はまりすぎるあまり、長時間利用するようになる子どもは多い。

SNSでは、友だちの数や「いいね! 」の数、コメントの数などが比較できる。それ故、他人と比べて多いかどうかで一喜一憂したり、もっと多くの反応をもらうためにより一層長い時間をSNSで過ごしたりすることになる。

承認をもらうために何でもやる子どもたち

多くの「いいね! 」やコメントをもらうために、投稿が過激化してしまう子は多い。例えば、Twitter炎上は、友人にウケる写真を投稿しようとして炎上してしまうケースが多いのだ。

ニコニコ生放送、TwitCasting(ツイキャス)などの動画サービスで動画を投稿する10代は多いが、やはり多くのアクセスがほしいために、衣服を脱いでしまうなど行動が過激化する例が見られる。

しかし、SNSでいくら多くの反応をもらっても、人生は少しも豊かにはならない。SNSに時間を使いすぎてはならない。そうではなく、リアルな人生を充実させるために時間を使うべきなのだ。

保護者も子どものお手本となる使い方を

SNSやゲーム等にはまりすぎると、多くの子どもたちが四六時中スマホを利用するようになる。そこで、スマホを持ち始める時に、例えば「人と会う時、食事をしている時、学校の中、学習時間、歩きながら等は使わないこと」という約束を決めておこう。

食事中などは、保護者もスマホを置くようにしよう。子どもは保護者の使い方をいつも見ている。保護者もお手本となるような使い方をすることは、何よりも大切なことと言えるだろう。

※写真と本文は関係ありません