気になる掃除力は?

賢く効率よく動いてくれることはわかったが、肝心の掃除はどうなのか? こちらは「非常にパワフル」とは言いがたい。ランダムに動き回るロボット掃除機であれば、同じ場所を何度も通るため、細かなゴミまで取ってくれると感じていた。Dシリーズはほとんどのエリアが一度通過するだけだからか、ゴミの取り残しがあるときも。とはいえ、目立つゴミはほとんど吸い込んでくれるので、毎日掃除してもらうなど使う頻度を高くすれば、部屋はかなりキレイに保てそうだ。

フローリングの壁際にゴミをまいて「家全体」モードを設定。かなりゴミはとれているが、壁際ギリギリに少しゴミ残りが確認できる

カーペット中央にゴミをまいて「家全体」モードを設定。カーペットの隙間に微細なゴミは残っているが、かなり健闘してくれた

机の脚まわりにゴミをまいて「家全体」モードを設定。一応掃除してくれたようだが、少々ゴミ残りが目立つ結果に

メンテナンスはどう?

ロボット掃除機は基本的にボタン一つで運転スタート。しかし、ゴミ捨てなど使用後のメンテナンスは必要だ。Dシリーズは、本体上部に容量0.7Lのダストボックスを内蔵しており、基本的にはボックス内のゴミを捨てればよい。

ただし、ダストボックスに備え付けられたプリーツ状のフィルターにごっそりとゴミが付着するので、付属のクシ形ツールでゴミをかき取る必要がある。「ダストボックスを外してゴミ箱へポイ」と捨てるだけの掃除機と比べると少々面倒かもしれない。

一般的にロボット掃除機は長い髪の毛などがロールブラシやサイドブラシに絡みつきやすい。エッジ部分が改良されて髪の毛が巻き込まれにくくなったほか、本体からブラシ類を取り外しやすいのもラク。巻き込まれた髪の毛の処理は比較的簡単だ。

本体上部のフタを外すと、容量0.7Lのダストボックスになっている。写真だと、ダストボックスにプリーツ状の「高性能アレルゲンカットフィルター」がはめ込まれている。0.3μmの微粒子をキャッチする構造だ

プリーツに入り込んだゴミは手で取りにくい。付属のクシ型ツールでゴミをかき出していく

サイドブラシとロールブラシには長い毛が絡まりやすいが、どちらも簡単に外せるのでメンテナンスは比較的ラクだ。ロールブラシの毛は、クシ型ツールのカッターで除去できる