リラックスのひと時にうってつけの紅茶には、おいしく入れるためのルールがあるのをご存じだろうか。日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターの岩本道代さんに、おいしい紅茶の入れ方を教えてもらった。

いつものカップとティーバッグでおいしい紅茶に

日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターの岩本道代さん

"ゴールデンルール"を守って香り高い紅茶を

岩本さんによると、紅茶を入れるとき、「くみたての水道水を沸騰させる」「ポット、カップを温めておく」「ティースプーンで茶葉の量を量る」「ふたをしてしっかりと蒸らす(蒸らし時間は茶葉によって異なる)」という4つの「ゴールデンルール」を守れば、茶葉のうまみを最大限に引き出せるとのこと。

今回は、いつものカップとティーバッグで手軽においしい紅茶を入れる方法を教えてもらった。用意する材料は、ティーバッグ1袋とくみたての水道水。

1.くみたての水道水を沸騰させる。目安は、5円玉程度の泡が水面にできるくらい。
2.カップに湯を入れて温める。
3.カップに160ml~170mlの湯を注ぎ、ティーバッグをゆっくりと沈める。
4.ふたをして、1分~2分蒸らす(ふたはカップのソーサーやラップでも可)。
5.ティーバッグを優しく振りながら取り出して完成。

蒸らすとき、湯の対流によって茶葉が上下に浮いたり沈んだりする「ジャンピング」という現象が起こる。このジャンピングによって、茶葉が湯の中でよく開き、味や香りが引き出されるそうだ。これは沸騰した湯でしか起こらないので、湯を冷まさないように注意したい。

ティーバッグをそっと入れると、中で茶葉が上下する「ジャンピング」が起きる

蒸らすときは、ふたをして熱を逃がさないようにする

話を聞いたのは、このほどオープンした紅茶教室「Sir Thomas LIPTON TEA HOUSE GINZA(サー・トーマス・リプトン ティーハウスギンザ)」(東京都・銀座)。ここでは、ティーコーディネーター資格取得から一般向けまでさまざまなセミナーが行われている。

紅茶の産地や茶葉の特徴を学べるミュージアムも併設。「The Great Voyage」をテーマに、リプトンの創始者であるサー・トーマス・リプトンの生涯を疑似体験できるコンテンツやリプトン初期の紅茶缶の展示があり、紅茶への理解を深めることができる。