10月7日から10日、千葉県・幕張メッセで開催された最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」。ここでは、会場で見かけた明日を創るテクノロジーを紹介する。出展各社のブースや展示については、マイナビニュース「家電fan」のCEATEC JAPAN 2015特集を参照いただきたい(コンパニオンのお姉さん特集も!)

昨年と同じ? いいえ違います。

新技術とはいっても、パッと見には変わっていないようなものもある。が、その裏では多くの改善が行われていたり、中身が違うというものもある。

村田製作所は恒例の「村田製作所チアリーディング部」をデモ。昨年(2014年)と同じに見えるその裏側では、チアリーダーのボディを一新している。モータードライバーを内製化し、昨年よりも移動速度をアップした。また、以前は「スタメン10名+控え2名」のチーム構成だったものを、チームAとチームBという計24体を新たに製作。ブースでは新チームが交代でデモを行っており、平日からかなりの人気を見せていた。

ステージデモの問題として、デモ時間以外は単にステージが見えるだけでさみしいという点がある。その配慮からか、3日目(10月9日)には、デモの空き時間にチアリーダーの3名がお出迎えしてくれた。デモ以外では実際に動きはしなかったものの、止まっているので撮影に向いていて、この配慮は非常にうれしい。

【左】今年も登場した「村田製作所チアリーディング部」。しかし、ソフトだけでなくボディも一新。2チーム体制でCEATECに臨んだ。【右】2日目の様子(初日は他の取材で見ていない)。これでもまだ空いているほう

【左】3日目は、ステージデモを行っていない状態でもチア。これは嬉しい。【右】あ………(転ぶ直前)。転倒するのはナゼか片方のチームに偏っていたようだが、「この子が転ぶ」と決まっているわけではないそうだ

オムロンは、昨年の「卓球ロボット」をパワーアップ。ソフトウェアに改良を加えた結果、単に「対人で卓球の相手をするロボット」から、「コーチングによって卓球成長支援ロボ」へと進化した。

以前は、カメラでピンポン玉の動きを見て打ち返すだけだったが、今年は人が打ったピンポン玉のコースを判別し、どのコースで打ち返すかを下のディスプレイに表示する。優しい球を返すだけではなく、クロスに返してもあらかじめコースがわかるので、人はそれに沿った動きをすればよい。

【左】オムロンの卓球ロボ。これも見た目は変わらないが、大きく進化している。【右】人間が打ち返した途端に、どう返すかを予告。つまり、こう打ってきたので、ここに来るからこう返すという「先の先」を表示

【左】ちょっと見えにくいが、右手奥にボールが来ることを台のディスプレイで表示している。【右】これもオムロンブース。安全運転のために、車にレーダーなどのセンサーを取り付けるのはすでに実用化されているが、それだけではない

【左】こちらがその車載センサ(窓越しなので写りが悪い)。CMOSカメラに赤外線レーダーを組み合わせ、車両や歩行者、車線、標識を判別する。【右】加えて、町中の監視カメラと連動。物陰から(子供が)飛び出しそうという情報を車に伝え、事故を防止する