SkylakeにCore i3とPentiumが追加

Intelの第6世代Coreプロセッサ「Skylake」に、低価格モデルが登場した。発売が開始されたのは「Core i3-6100T」と「Pentium G4500T」の2モデル。Skylakeとしては、すでにCore i7/i5が発売済みだが、Core i3とPentiumはこれが初めて。入荷したのはバルク品で、ドスパラパーツ館での価格は16,014円と10,228円。

Skylakeに低価格モデルが登場(取材時、Core i3-6100Tは完売だった)

Pentium G4500T。バルク品のため、何らかのパーツとの同時購入が必須

ポイントは、やはり価格の安さだ。これまで、マザーボードは1万円ちょっとで買える安いモデルもあったが、CPUは2万円台後半からとなっており、Skylakeの導入には、それなりのコストが必要だった。低価格で新プラットフォームに移行したい向きには、待望のCPUだと言えるだろう。

Core i3-6100Tは2コア/4スレッドのCPUで、コアクロックは3.2GHz(ブーストは無し)。Pentium G4500Tは2コア/2スレッドで、コアクロックは3GHz(同)。内蔵GPU(HD Graphics 530)の仕様は共通で、どちらもTDP 35Wの省電力モデルとなっている。

1万円以下のSkylake対応マザー

エントリー向けSkylakeの発売に合わせ、新チップセット「H110」を搭載するマザーボードが各社から登場、販売が開始された。H110はSkylakeに対応するチップセットで、登場済みのH170の下位モデルとなる。ほとんどの製品が1万円以下で、Pentium G4500Tと組み合わせれば、非常に安くSkylakeを導入できる

H110搭載マザーボードが発売に。ASRockからは最多の4モデルが登場

ただしH170に比べると、バスがDMI3(8GT/s)→DMI2(5GT/s)、ディスプレイ出力が最大3→2、PCI Expressのレーン数が16(3.0)→6(2.0)、USB3.0が最大8→4、RAIDの非対応化など、スペックはかなり抑えられている。価格は安いものの、自分の用途に十分かどうかは、しっかり検討しておきたいところ。

メモリはDDR3対応モデルの方が多いが、面白いのはASRockの「H110M Combo-G」。これはDDR3/DDR4メモリに両対応するモデルのため、手持ちのDDR3を流用して初期投資を抑えつつ、DDR4へ移行することが可能だ。また同社からは、Mini-ITXモデルの「H110M-ITX/D3」も発売となっている。

メーカー 型番 サイズ メモリ 価格
ASRock H110M-ITX/D3 Mini-ITX DDR3 11,000円~11,500円前後
ASRock H110M-HDV マイクロATX DDR4 8,500円~9,500円前後
ASRock H110M-DVS/D3 マイクロATX DDR3 7,500円~8,000円前後
ASRock H110M Combo-G マイクロATX DDR3/4 9,500円~10,500円前後
ASUS H110M-PLUS D3 マイクロATX DDR3 10,500円前後
GIGABYTE GA-H110M-DS2 DDR3 マイクロATX DDR3 8,500円前後
MSI H110M PRO-VH マイクロATX DDR4 8,500円前後

ASRockの「H110M Combo-G」。今回もなぜかゲーミング風な作り

こちらは「H110M-ITX/D3」。IntelチップのGbEを搭載している

ASUSの「H110M-PLUS D3」。H110ながらUSB3.1×2ポートを備える

GIGABYTEの「GA-H110M-DS2 DDR3」。パラレル/シリアルポートを搭載