注目すべきは韓国や台湾

バリスタの日本大会「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」が開催され、優勝は岩瀬由和さん(福岡県「レックコーヒー」)に決まった。岩瀬さんは世界大会「ワールド バリスタ チャンピオンシップ」への出場が約束されたわけだが、実は既に世界チャンピオンを輩出するほど、日本のバリスタのレベルは世界的に見ても高くなっている。

一方、他のアジア地域に目を向けると、韓国や台湾ではオリジナルのコーヒーチェーンが登場。若者たちが多数来店している。今回は、日本以外のアジアのコーヒーのレベルについて、島根県松江市のカフェ「CAFFE VITA」オーナーである門脇裕二さんに解説していただく。

韓国や台湾のコーヒー事情

日本からバリスタの世界チャンピオンが出たことにより、日本だけではなく他のアジア地域でもかなりコーヒーのレベルが上がってると思います。

注目すべきは韓国。韓国のコーヒー市場はすごく発展しているように感じます。私の店にも韓国からのお客さんが多数来店するのですが、そこでの情報によると、スペシャルティーコーヒーを使った店が韓国でも急激に増えているようですね。

しかし、日本と大きく違うのがそういった店でのコーヒーの価格。日本はコーヒーの価格というと、一般的に1杯500円程度ですが、一方韓国では、2,000円程度のものも見られ、かなりの高級品となっています。内装もかなりの高級志向。しかし、それほどの価格でも需要があるということは、コーヒーへの注目度が高いということでしょう。

また台湾も、今年日本で行われたラテアートの世界大会「CoffeeFest」でチャンピオンを輩出するなど、素晴らしい実績があります。アジアがコーヒーのトレンドセッターとなる日もそう遠くないかもしれませんね。