静音撮影やハイスピードムービーに新対応

上位機のE-M5 Mark IIから受け継いだ「静音撮影」にも注目したい。電子シャッターを利用することで、撮影時のシャッター音をオフにしつつ、シャッターショックによるカメラブレを抑える機能だ。動体の撮影では画像に歪みが生じる場合があることや、静音撮影とストロボ撮影を併用できないといった弱点はあるものの、演奏会の撮影など作動音を出したくないシーンで重宝する。また電子先幕シャッターによる「低振動撮影」も用意。こちらは作動音はあるが、撮影時の振動を低減できる。

【左】静音撮影と低振動撮影では、シャッターボタンを押してから実際に撮影が行われるまでの時間を、必要に応じて1/8~30秒の間で設定できる。【右】新機能OVFシミュレーションでは、表示のダイナミックレンジを拡大し、逆光などの被写体でも確認しやすくなる

AFについては、独自のコントラスト検出方式「ハイスピードイメージャAF」を継承した上で、C-AFモードの合焦率を改善。81エリアから選べる測距点や、顔/瞳検出AF、拡大時のスーパースポットAF、MF時のピーキング機能などを引き続き搭載する。

動画は、最大でフルHD(1,920×1,080ドット)/60pの記録に対応。動画関連の付加機能として、フレームレート120fpsで記録するハイスピードムービーや、ショートムービーを自動作成する「クリップス」、静止画をつなげて動画に仕上げる4K対応タイムラプス動画なども用意している。

【左】右肩のFn1とFn2に加えて、左肩にFn3ボタンを新設。操作カスタマイズの自由度は上位モデルに匹敵するレベルだ。【右】ボタンカスタマイズの設定画面。自分にとって使用頻度が高い機能を割り当てることで使い勝手をアップできる

【左】マルチファンクションには、新機能のOVFシミュレーションなどを割り当てられる。【右】E-M10で好評を得た、自動で比較明合成を行う「ライブコンポジット」機能も引き続き搭載する