美容家電を手がけるヤーマンが発売した「スカルプドライヤー」。主に男性をターゲットとした製品である。オープン価格ではあるものの、「ヤーマンダイレクト」での直販価格は税別18,000円。ドライヤーを購入する金額としては「ちょっと高い」と感じる男性が多いのではないだろうか。

ヤーマンが3月に発表したスカルプドライヤー(写真は製品発表会にて)

なぜ「スカルプ」ドライヤー?

スカルプドライヤーは、ただ風を吹き出して髪の毛を乾かすためのドライヤーではない。もちろんドライヤー機能を備えるが、頭皮に押し当てるようにして、微振動でマッサージも行えるのだ。頭皮をマッサージするためのアタッチメントとして、太めでやわらかい素材を用いた「スカルプヘッド(大)」と、ブラッシングに適した「スカルプヘッド(小)」が付属。これらアタッチメントをドライヤーの温風吹き出し口に取り付けて使用する。

微振動で頭皮をマッサージするコースは、約42℃の遠赤外線微風を吹き出す「スカルプHOT」モード、冷風を吹き出す「スカルプCOOL」モードがある。微振動とともに頭皮をマッサージするコースだけでなく、約60℃の低温風で髪を乾かす「遠赤低温ドライモード」も搭載。

付属するアタッチメント。左奥からセット用ノズル、スカルプヘッド(小)、スカルプヘッド(大)

約60℃の低温風で髪を乾かす「DRY」、微振動+約42℃の遠赤外線微風でマッサージする「SCALP H」、微振動+冷風の「SCALP C」

ヤーマンは、シャンプー前にスカルプHOTで汚れを浮かせ、風呂あがりに遠赤低温ドライで髪を乾燥、再びスカルプHOTでマッサージした後にスカルプCOOLで育毛剤などを浸透させる使用法を提唱している。

筆者がいくらスカルプドライヤーを気に入っても、それはただのマッサージ目当て。スカルプドライヤーが想定する「髪の毛が気になる男性」とは目的も異なる。そこで、メインターゲットとなる人たちの本音を探るべく、実際に美容院で使ってもらうことにした。