PCで動画や音楽、ゲームといったコンテンツを楽しむのはもはや当たり前になっているが、PCで使うスピーカーの音質にこだわっている人はどれだけいるだろうか。もちろん、ピュアオーディオのように、とことんまでこだわるという人はいるだろう。

その一方で「PCのスピーカーなんて音が出ればいいよ」なんて考えている人も多いのではないか。確かに安価な製品でも音は出るし、それしか使ったことがないのであれば、「PCの音なんてこんなもの」と思ってしまいあまり気にしなくなってもおかしくない。だが、PCでコンテンツを楽しむことが当たり前となったこの時代においては、「ちょっとこだわってもいいんじゃないか」というデバイスだ。

Razer製品で初となるサウンドバー「Razer Leviathan」

今回レビューするRazerのゲーマー向けサウンドシステム「Razer Leviathan」は、実売価格で2万円台半ば(本稿執筆時点)ながら、高音質なバーチャル5.1chを実現してくれるアクティブスピーカー搭載のサウンドバーである。

15W×2のコンパクトなサウンドバー

Razerというとキーボードやマウス、ヘッドセットといったゲーミングデバイスで知られた会社だが、近ごろではこの「Leviathan」をはじめとして、デジタルマイク「Seiren」などちょっと毛色の違う製品も積極的に投入している。

さて、「Leviathan」は、ハードウエア的には、サウンドバーとウーファーによる2.1chのスピーカーセットだ。マットな黒をベースとしたRazerらしいデザインと性能の高さがポイントとなっている。

22~24型程度のディスプレイにマッチするサイズ。ただ、設置時の注意点として、キーボードでスピーカー面を隠さないようにしよう

スピーカーそのものはそれほど大きくなく、省スペースである。63.5mmのフルレンジドライバと19mmのツイータードライバを2基ずつ装備したサウンドバー部は、W500×D77×H72mm/重量約2kgで、22型~24型ディスプレイの下にぴったりハマるサイズだ。

ゴム製とプラスチックとゴムシートなどを組み合わせたインシュレーターが2種類付属する。これにより高さや角度の調節も可能だ

また、下部に取り付けるインシュレーターが付属しており、角度や高さを調節できるようになっている。この脚はゴム製のものとプラスチックとゴムシートなどが組み合わさったものの2種類ある。

ゴム製とプラスチックとゴムシートなどを組み合わせたインシュレーターが2種類付属する。これにより高さや角度の調節も可能だ

サブウーファーはパッシブタイプで、W240×D240×H225mm重量は2.35kgというサイズ。この中に133mmのフルレンジドライバを内蔵し、重低音をがっつりと響かせてくれる。

サブウーファー外観

サブウーファーは底面に133mmフルレンジドライバを装備する