6年使うことを考えると、オトクな新モデル

直販価格を比べてみると、寿命3年のXLifeバッテリーを採用しているルンバ880は82,080円、ルンバ870は71,795円。新たなラインナップのルンバ885は90,720円、ルンバ875は79,920円(すべて税込)と、旧800シリーズとの価格差はともに8,000~9,000円程度だ。

旧800シリーズを6年使うためには、交換用のXLifeバッテリーを買い足す必要がある。XLifeバッテリーが10,800円(税込)で販売されていることを考えると、新しいルンバ885とルンバ875はオトク感のある価格設定といえそうだ。

さらに、新しい2モデルには「ルンバ885 / 875バリュープラン」というメンテナンス特典も提供される。専門スタッフがルンバの分解・清掃をはじめ、各センサーや稼動部の点検、不具合箇所の修復・部品交換などを行ってくれるサービスで、ユーザー登録をしておけば、購入後10ヶ月後以降に申込書が送られてくる(修復や部品交換は別途費用が発生する場合もある)。

iRobot社の日本総代理店であるセールス・オンデマンドでは、1年間の無償修理や保証期間終了後の有償修理に加えて「オフィシャル メンテナンス」という定額制のメニューを用意している。

新モデルにはメンテナンス特典も。レギュラーパックとブラシパックの中間のような位置づけ

ルンバ885と875の購入特典として提供される「ルンバ885 / 875バリュープラン」は、点検・清掃に特化した7,200円(税込)の「レギュラーパック」と、不具合箇所の修理とブラシやフィルターの交換まで行ってくれる12,960円(税込)の「ブラシパック」のちょうど中間といえるサービス内容になっている。

充実したサポート体制

バッテリー寿命の延長からも、修理やメンテナンスの体系化されたわかりやすいサービス内容からも、「より長く製品を使ってほしい」というメーカーの思いが伝わってくる。ロボット掃除機というハードを一度売ってしまえば終わり、というのではなく、ソフト面でのサービスの拡充は、他メーカーのロボット掃除機では類を見ないものだ。

新モデルのルンバ885とルンバ875は、初期投資は大きいものの、バッテリー寿命の6年で償却するとすれば、13,000円~15,000円/年の計算。これに、「オフィシャル メンテナンス」を適宜追加することで、できるだけ長く、より良い状態で使い続けられると思えば、決して高い買い物ではないだろう。むしろ、筆者としてはコストパフォーマンスが非常に高いラインナップが加わったように思える。