前回の女性に人気なひとり旅では、美容や雑貨巡りを思う存分楽しむ海外ひとり旅などが多いようだったが、男性はまたちょっと違うニーズがあるよう。そこで今回、コンシェルジュがアレンジした国内・海外旅行を提供している旅工房に、男性のひとり旅として人気のあった旅先とその魅力を聞いてみた(※)。

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『千と千尋の神隠し』の世界がそこに!

男性に一番支持された男ひとり旅の旅先は「台湾」。映画『千と千尋の神隠し』の舞台のひとつと言われている九分(キュウフン)の味わい深い風景のほか、士林(シーリン)での夜市巡りも男性に人気が高い。食べ歩きももちろんだが、服やなんちゃってブランド品をただ眺めているだけでもワクワクしてくる。コンシェルジュいわく、台湾は親日的ということもあってか現地の人にも話しかけやすいという。

千尋の同様に九分(キュウフン)をさまよってみるのも良さそう

ベトナムで寝台列車の旅へ

2位にランクインしたのは「ベトナム」。値段も手頃で気軽に受けられる街スパは男性にもオススメで、ベトナム人の施術はとても丁寧で気持ち良いとコンシェルジュは言う。

また、日本で少なくなってきた寝台列車で、ベトナムでの列車旅を楽しむのもいいだろう。北―南まで縦断でき、海や田舎の風景などをゆっくり楽しめる。電車では現地の人と仲良くなりやすいので、ひとり旅にもぴったりだ。旅のお供にはビールをどうぞ。「333ビール(バーバーバービール)」は1ドルからと手頃で、ビールほか、桑の実のワインなど変わり種も用意されているという。

ハノイ駅の様子。列車一つひとつにも異国感がたっぷり

韓国の夜を存分に楽しむ

続く3位は「韓国」。国内旅行と同じ感覚でふらっと旅に出るか、友人に会いに行く人が多いという。女性だと韓国の伝統的なサウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」やアカスリなど、韓国エステへのニーズがうかがえたが、男性ひとり旅ならカジノという楽しみ方もあるだろう。そんな人にコンシェルジュがオススメするホテルは、 広津(クァンナル)の「シェラトン・グランデウォーカーヒル」とのことで、ホテル内にはサウナやプール、ジムのほか、カジノや免税店も備えられている。

距離的にも日本から近いため、国内旅行と同じ感覚でぷらっと出かけてみる人も多いよう

サーフィンの後はビンタンビールを

4位は「インドネシア(バリ島)」。特にひとり旅でバリ島に行く男性は、ほとんどがサーファーだという。朝から夕方までサーフィン尽くし。ホテルに戻ったらプールで軽く泳ぎ、スーパーでビンタンビールを買って飲んで寝る。そんな休日もまた楽しい。そして、食事のついでに街スパに寄ってみるのもいいだろう。コンシェルジュいわく、500円からととてもリーズナブルで展開されているという。

バリ島の美しい海で1日遊んだら、夜はビンタンビールで疲れを癒やす

穴場のお店を求めてお買い物

そして5位は「タイ」。特に人気なのは古都アユタヤで象にのって遺跡を巡るエレファントライドツアーとのこと。また、バンコク最古の寺院「ワットポー」はタイマッサージの総本山で、通常より安くマッサージが受けられるのでオススメだ。また、バンコクの「ルブア アット ステート タワー」には屋根がないオシャレなバーがあるので、ここで現地の人と仲良くなれるかも。

古都アユタヤで象に揺られながら遺跡巡り

「男性ひとり旅ベスト20」を見てみると、女性と同じくアジアが多いことが分かる。日本から地理的にも近く、週末にぷらっと行けるということで選ばれやすいのであろう。一方、女性ではやや欧州人気がうかがえたが、男性では欧州のほか、北米やオセアニアなども選ばれているあたり、一人ひとりの趣味に合わせて自由に世界を楽しんでいる傾向があると言えそうだ。

「男性ひとり旅ベスト20」
1位)台湾
2位)ベトナム
3位)韓国
4位)インドネシア
5位)タイ
6位)アメリカ
7位)カナダ
8位)ハワイ
9位)フィリピン
10位)カンボジア
11位)イタリア
12位)トルコ
13位)フィンランド
14位)グアム
15位)アラブ首長国連邦
16位)フランス
17位)中国
18位)香港
19位)ドイツ
20位)オーストラリア

※ランキングは2014年4月~2015年3月まで、旅工房のひとり旅ツアーの送客数を総計したもの