Apacerブースでは、不思議なSSDがデモされていた。NFC対応をうたう内蔵用SSDで、NFCを認証用として活用し、セキュリティを向上させるという。ATXケースのHDD/SSDベイに搭載してしまうとタッチすることができなくなってしまうが、デモ機はその点を考慮したのかIntel NUCに接続していた。NUCのカバーは取り付けていなかったが、2.5インチドライブ搭載NUCは、天板の直下にベイを設けていたはずなので、天板1枚の厚みであればタッチ可能ということだろう。

右下にNFCロゴが付いたSSD

デモではNUCに接続し、スマートフォンをかざして認証していた。業務用PCのセキュリティを向上する手段としては面白く、あるいは個人でも子供に触れさせたくないような場合は有効かもしれない

また、Apacerブースで多く見つけたのがデュアルインターフェースのSSDだ。「AS730」は、外観的にもバックライトを搭載し、イルミネーション機能を持つ点でユニークだが、さらにSATA3とUSB 3.1 Type-Cのデュアルインターフェース仕様となっている。転送速度はリードが最大520MB/sec、ライトが最大450MB/sec。容量ラインナップは120GBと240GB。

バックライト付きの派手な外観だけでなく、SATA/USB 3.1 Type-C対応の実用性も備えた「AS730」

こちらは大人しいブラック外装の「AS720」。こちらもSATA/USB 3.1 Type-C両対応をうたう

「AS720」は、AS730のバックライトなしバージョンと見られ、転送速度や容量ラインナップは同じ。こうしたデュアルインターフェースのSSDは、例えばモバイルPCの内蔵SSDをアップグレードする際、SATA→USB変換アダプタ不要でクローン作業をできるほか、「Windows-To-Go」をサポートしているので普段使っているWindows環境を持ち運ぶことも可能になる。USB付きSSDが過去に無かったわけではないが、USB 3.x世代となると転送速度も十分であり、かなり実用性が向上することから、もしかしたら今後同様の製品が続々と登場するかもしれない。

PCI Express接続のSSDとしては、製品名が不明だがM.2形状のものと、拡張カード型の「Z511 PCIE SSD」が展示されていた。M.2形状のものは、PCI Express Gen3対応で、リードが最大2500MB/sec、ライトが最大1200MB/secだという。容量は最大2TB、ECC対応もうたうことから、エンタープライズ向けだろう。

PCI Express Gen3接続をうたい転送速度が最大2500MB/secを実現するというM.2 SSD

裏面には巨大なコントローラチップを搭載していた

もう一方のZ511は、ゲーマー向けと見られる。PCI Express Gen2 x2接続で、リードは最大830MB/sec、ライトは790MB/secとなるが、M16自動小銃を模したカバーが装着されており、インパクトは抜群だ。容量ラインナップは256GB/512GB/1TBとなる。

PCI Expressカード型で自動小銃風デザインの「Z511 PCIE SSD」

DDR4メモリでは、ApacerもDDR4-3400をうたうモジュール「BLADE」を展示していた。先のZ511同様、ミリタリーテイストのヒートシンクが特徴的だ。モジュールにはLEDも仕込まれており、通電時にはこれが発光すると言う。LED発光するゲーマー向けメモリモジュールは既にいくつか製品化されており、ちょっとしたトレンドになりつつあるようだ。

DDR4-3400メモリモジュールの「BLADE」シリーズ。LEDも搭載している