常識を超えた"メガ盛り"メニューや口から火を噴くような"激辛"メニューは世の中に数多くあれど、その両方を備えたメニューにはなかなかお目にかかることができないのではないだろうか。しかし、あるところにはある。東京・銀座の中華料理店「蘭州」もそんな店の1つだ。

東京・銀座の中華料理店「蘭州」

店内はレトロな雰囲気

「即死・特盛」は激烈な存在感

同店は、東京メトロ日比谷線・浅草線「東銀座」駅から徒歩3分ほどの位置にある。店内はテーブル席のみで、レトロな雰囲気だ。

ランチタイムには、「中華丼」(900円)や「チャーハン」(950円)、「レバニラ定食」(1,000円)などオーソドックスなメニューを数多くそろえる同店。今回お目当ての"メガ盛り"かつ"激辛"メニューは、「大辛丼」の「即死・特盛」(3,500円)だ。

「大辛丼」の「即死・特盛」(3,500円)

iPhone 6との大きさ比較

同メニューの存在感はとにかく凄まじい。大ぶりなどんぶりに溢れんばかりの真っ赤な具材……。"特盛"の白米の量はおよそ1.6kg。同店メニューの"並盛"の4倍にあたるそうだ。

「大辛丼」は、キクラゲにモヤシ、ネギなどの野菜とたっぷりの干しエビ、そして辛味づけのトウガラシが入った丼だ。肉類を一切使用していないヘルシーな構成となっている。通常の辛さの上に「死に辛」、その上に「即死」、さらに上に「天国」という段階があり、同店オーナーの冨澤直志氏いわく「おいしく食べるには"即死"が限界」とのこと。

とにかく辛い! けど旨い!

全てのメニューが赤く染まった「大辛丼」の「即死・特盛」。1口食べてみると、口内に衝撃が走った! 舌にのせた瞬間に刺激がくるという即効性のある辛さだ。しかしその中にも旨みと甘みを感じる味わい。干しエビによる旨みと、野菜や米のほのかな甘みが辛さの中で際立つようだ。

1口で顔から汗が噴き出し、涙さえ出てくる辛さ。それでも箸が伸びてしまうのは、辛さの奥にある確かなおいしさがクセになるからだろうか……。しかし"特盛"のボリュームに勝つことはできず、半分ほどでギブアップとなってしまった。

1口で汗が噴き出す辛さ!

"特盛"には勝てなかった……

トウガラシの粉末も入っている

同メニューの辛さの源はトウガラシ。"即死"では通常の4倍の量を投入するという。輪切りのトウガラシに加えて粉末のトウガラシも入り、仕上げにラー油をかければ完成。隙のない辛さの包囲網が張られた丼なのだ。

なお、同店ではどのメニューでもプラス2,000円で"特盛"サイズにできる。つまり全メニューが"メガ盛り"メニューと化すポテンシャルを秘めているということ!

「"激辛"は苦手だけど"メガ盛り"を食べたい! 」「"メガ盛り"は食べられないけど"激辛"は好き! 」という人、あるいはただ「おいしい中華を食べたい! 」という人も、一度「蘭州」で自慢の料理を味わってみてはいかがだろう。

なお、同店の営業時間は11:30~22:30(土曜日は~15:00)で、定休日は日曜日。ランチタイムは~15:00となる。

※価格は全て税込。記事中の情報・価格は2015年3月取材時のもの