CPUやオフィスなど一部スペックが向上 - 東芝「dynabook KIRA V83/73/63」

東芝の「dynabook KIRA V」シリーズは、13.3型液晶ディスプレイを採用したフラグシップノートPCだ。2015年春モデルでは、旧来の「V83」および「V63」のモデルに加え、新たに「V73」のモデルが追加された。とはいっても、純粋に新モデルが加わったわけではなく、2014年秋冬モデルで存在した2種類の「V63」シリーズから1機種が、「V73」へと名称変更されたのが実情だ。

全モデル共通の変更点としては、CPUがHaswell世代のIntel Core i5-4210U(1.70GHz)からBroadwell世代のIntel Core i5-5200U(2.20GHz)へと刷新。メモリ容量は全モデルとも8GBなのは変わらず。ストレージは上位モデル「V83」と中位モデル「V73」で128GB SSDから256GB SSDへと容量が倍増し、下位モデル「V63」で128GB SSDのままとなっている。

液晶ディスプレイの解像度は、上位モデルが2,560×1,440ドット、下位モデルが1,920×1,080ドットである点は変わらないが、中位モデルで2,560×1,440ドットから1,920×1,080ドットへとスペックダウンした。タッチ操作に対応しているのは、従来どおり上位モデルのみだ。

バッテリ駆動時間は上位モデルが13時間と、前モデルに比べて1時間半ほど長くなっている。中位モデルも11.5時間から16時間へと大きく延びた。下位モデルは18時間から16時間へ短くなっている点に注意したい。

フットプリントはW316×D207と全モデルで変わらず、高さは上位モデルと中位モデルで9.5~19.8mm、下位モデルで7.6~17.9mmとなる。サイズは変化なしだ。重量は上位モデルが約1.32kgで、中位モデルと下位モデルが約1.10kg。それぞれ30g/20gずつ軽くなっている。また、オフィスについては「Office Home and Business 2013」から「Office Home and Business Premium」へと変更された。

総合的に見て、順当なマイナーアップデートといったところだろう。中位~下位モデルではパワーダウンしている部分もあるため、購入するなら上位モデルの「V83」が狙い目だ。

製品名 dynabook KIRA V83
量販店価格 190,000円台半ば
OS Windows 8.1 Update 64bit
CPU Intel Core i5-5200U(2.20GHz)
メモリ DDR3L 8GB
グラフィックス Intel HD Graphics 5500(CPU内蔵)
ストレージ 256GB SSD(SATA)
光学ドライブ -
ディスプレイ 13.3型、2,560×1,440ドット
タッチパネル ○(マルチタッチ)
有線LAN -
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth Bluetooth 4.0
センサー -
Webカメラ フロント92万画素
主なインタフェース USB3.0×3、HDMI、SD/SDHC/SDXCカードリーダ
バッテリ駆動時間 約11.5時間(JEITA2.0)
本体サイズ W316×D207×H9.5-19.8mm
重量 約1.35kg