あなたの服装は知らないうちに、時代遅れになっているかもしれません。こんな経験ございませんか? 女性と連絡先交換はできたのに、なぜか返信が来ない(汗)。その原因、あなたの第一印象にあったとしたら……。この因果関係を、スタイリスト森井が一刀両断!

ご存知でしたか!? 男女によって、服装のチェックポイントが異なることを……。われわれ男性が普通だと思っている着こなしが、女性にとっては「ださい」なんて事例が、ちまたにあふれていました。10年掛けて女性たちからヒアリングした、違和感の出やすいポイントを紹介します。

パンツのウエスト位置、高くありませんか?

■襟シャツをパンツインするときウエスト位置が高い

「脚を長く見せたい!」という願望からでしょうか? 多くの男性は、無意識にパンツのウエスト位置を上げてしまいます。しかし、実は「脚を長く見せる時代」から「脚をキレイに見せる時代」へとシフトしていたのです。

2000年代前半、ポリウレタン混紡の生地普及により、ピタッと、脚本来のシルエットを見せるテーパードパンツに注目が集まりました。このパンツ、ここ7年以上定番です。実際、足長効果のブーツカットパンツを見かける機会が減ったと思いませんか?

では、足をキレイに見せるパンツとは一体何か? その答えは、ウエスト位置ではなく、太ももで穿くパンツにありました。ベルトで締め上げないとずり落ちてしまうパンツのサイズ感が、ウエスト位置を上げてしまう原因です。つまり、パンツ自体がオーバーサイズ! ベルトをせずとも、パンツが落ちないサイズ感を選びましょう。

■ジャケットスタイルにショルダーバッグ

両手がフリーとなるショルダーバッグ・ボディーバッグは、両手が空くのでとても便利! しかし、これらのバッグは、残念ながらジャケットスタイルと相性がよくありませんでした。身体が動く度、肩ストラップひもがズレてしまい、ジャケット襟がグシャッとよれてしまうからです。

カタチが崩れたジャケットスタイルほど情けないものはありません。だからこそ、肩掛け系バッグは、ジャケット以外でコーディネート。たとえば、襟のよれが気にならないブルゾン、もしくは、地厚な生地で織られたコートです。それならば、肩ひものズレが気になりませんから。

「ジャケットのインナーは絶対シャツ」と思っていませんか?

■カジュアルジャケットのインナーが100%シャツ

人は、なじみのある着こなしに安心を覚えます。例えば、ジャケットに合わせるインナーとして、あなたはどんなアイテムを連想しますか? 学生時代のブレザージャケット、社会人のスーツジャケット、合わせるインナーは襟シャツでしたよね?

だから、カジュアルジャケットも襟シャツで合わせたくなっているはず。しかし、カジュアルジャケットに合わせる洋服は、必ずしもシャツとは限りません。そもそもカジュアルジャケットでは、スーツのようなパリッと感を求められていないから。

つまり、カジュアルジャケットの着こなしは、いかに着崩すかが重要です。たとえば、襟がないVネックのインナーで合わせてみてはいかがでしょうか?

女性は、マナーとして服装がダサいという指摘を男性にしません。社交辞令の連絡先を交換したうえで、あなたから立ち去っていきます。ファッションは、口臭・体臭の話題と同じくセンシティブな問題だからです。自身の服装を見直してみては、いかがでしょうか?

<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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