神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、サンディスクのブースは昨年(2014年)のCP+2014より規模が大きくなっていた。展示の多くはメモリカード製品で、グレードが異なる複数のメモリカードと実際のデジタルカメラで連写性を体験できるコーナーが人気。

この体験コーナーは昨年もあったが、用意されたデジタルカメラがUHS-II対応の富士フイルム「X-T1」のみだった。今年は複数のデジタルカメラで試せるようになっており、より多くの環境でメモリカード性能をチェックできた。また、様々なジャンルで活躍するプロカメラマンたちによるセミナーも多数開催されている。

CP+2015のサンディスクブース

サンディスクは東芝と提携関係にあり、両社は三重県・四日市市に半導体工場を構える。写真はそこで作られたNANDフラッシュウエハ。フラッシュメモリの心臓部となるメモリチップだけでなく、SDカードモジュールまでは日本で製造しているという(パッケージングは国外)

イメージングに関わる、SD/CFカードとリーダーなどの製品。デジタルカメラには書き込み能力(速度)が高い「Extreme PRO」がおすすめという

こちらはコンシューマー向けの2.5インチSSD、USBメモリ、ワイヤレスメディアドライブ、そしてThunderbolt+USB端子のiPhone向けフラッシュドライブ「iXpand」など

実際に各社のデジタルカメラを利用し、メモリカードによる連写性能の差を体験できた。SDメモリーカードはグレードの違いで4種類を用意

メモリカードの違いによるデジタルカメラの連写性能は、ビデオでも紹介。中央が秒数、大きな文字が撮影枚数だ。右下の赤いランプはまだ書み込み中で、カメラ内のバッファが解放されていないことを示している

CP+2015初日のトークセッションを2つ紹介

今回ブースが大きくなったのはトークセッションのためのスペースを取っているためで、有名カメラマンによるトークも多く行われた。

サンディスクのプロダクトマーケティングマネージャー、長谷川史子氏によるセッション。この写真は先日発売されたばかりのiXpandフラッシュドライブを見せているところ

初日はまず、サンディスクのプロダクトマーケティングマネージャー、長谷川史子氏によるコンシューマー向け製品の概要紹介。

サンディスクは最初のSDメモリーカード製品を2003年に発売し、この時は最大512MBだったが、10年間で容量が1,000倍へと拡大したことや、その背景となるデジタルカメラの高性能化、ビデオフォーマットの変化を挙げ、現在の製品ラインナップとともに動画記録に適している製品をピックアップしていた。

さらにモバイル向けの新製品として、microSDスロットのないiOS製品向けのiXpandを紹介。差すだけでカメラロールを自動バックアップできることや、iOSがサポートしていない動画/音楽フォーマットでもそのまま再生できる特徴を挙げていた。

現在のラインナップにおいて、SDメモリーカードのフラッグシップとなるのが2014年12月発売の「Extreme PRO 512GB」だ。UHS-I/U3に対応し、デジタルカメラの静止画記録というより、どちらかといえば4K動画を美しく長時間撮影できる製品だ

SDメモリーカードの容量は、10年間で1,000倍に拡大。技術の発展だけではなく、大容量を望む市場の声に応えた結果だという

microSDメモリーカードでも4K動画撮影&記録を見据える

サンディスクのメモリカード製品ラインナップ

ワイヤレスメディアドライブ

Thunderbolt+USB端子を備えたiPhone向けフラッシュドライブ「iXpand」