9 to 5 Macによれば、米国ニューヨークで開催された"Digital Book World Conference"に、米AppleのiBook Store担当ディレクター・Keith Moerer氏が登場し、その席で、iOS 8のローンチ以降、iBooks事業において全世界で毎週100万人の新規カスタマーを獲得していることを明らかにした。

同氏は、51カ国で展開しているiBooksでは、すでに10億冊がダウンロードされ、昨年9月のiOS 8のローンチ以降、全世界で毎週100万人の新規カスタマーを獲得していることを明らかにした。また、iOS 8で搭載された「ファミリー共有」などの新しい機能のおかげで、より多くの人がiBooksやiTunes、その他のコンテンツに手軽にアクセスできるようになり、急成長の鍵となっているともコメントしている。

9 to 5 Macの同記事では、Open Road MediaのCMO・Rachel Packman Chou氏のTwitterでの投稿も紹介しており、それによれば、iBooks事業は、米国以外ではイギリス、ドイツ、フランスに大きなビジネスチャンスがありそうだが、最も急成長している市場は日本だとのことである。日本のアップルでは、実際の市場規模を明らかにしていないが、2013年の3月に日本語書籍の書籍を販売開始して以来、大手出版社の参入が相次ぎ、コンテンツ数も増加していることを鑑みると、成長市場であることは間違いなさそうだ。

ちなみに、日本のiBooks Storeでは、現在、芥川賞・直木賞に関連したページが開設されており、第152回芥川賞受賞作、小野正嗣の『九年前の祈り』の販売が行われている。こちらもあわせてチェックして頂きたい。