『第87回アカデミー賞授賞式』が、来年2月23日(日本時間)に米・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。今年の司会には、トニー賞授賞式で司会を4回務めた経験を持つ俳優のニール・パトリック・ハリスが初登場。世界的スターが勢ぞろいする『アカデミー賞授賞式』は、受賞シーンはもちろん、音楽や映像、ミュージカル、コントなどのショーパフォーマンスも見どころとなる世界最高峰の映画の祭典だ。

WOWOWでは、当日朝9時から『生中継!第87回アカデミー賞授賞式』(同時通訳)を放送するほか、ノミネーション情報やハリウッドの現地動向を伝える関連番組も2月1日より随時放送。日本のスタジオで案内役を務めるのは、9回目の出演となるフリーキャスターのジョン・カビラ、出産を経て2年ぶりの当番組復帰となったフリーアナウンサーの高島彩。そこで、2人に『第87回アカデミー賞授賞式』の見どころと案内役への意気込みを聞いた。

ジョン・カビラ(右)と高島彩

――『アカデミー賞授賞式』の魅力とは?

カビラ「"エンターテイメントの頂点がここにあり"と言っても過言ではないし、アメリカ社会を映し出す鏡でもある。エンターテイメントが好きな方はもちろん、業界がどう今を捉えているのかが分かる舞台になると思う」

高島「レッドカーペッドではしゃいでいたり、スターたちの素の表情が楽しめるという意味でも楽しい。それこそ、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが一緒にいる姿は何回見ても、『これが夫婦なんだ~』と惚れ惚れしますね。ドレスやジュエリーも見どころだと思います」

――今回、楽しみにしていることはありますか?

カビラ「ショーとして完成されていますからね。候補作をどうパロディするのかというサプライズも楽しみだし、気が抜けないですね。前回はピザのデリバリーが来たりして、番組進行上は相当なリスクだと思う(笑)」

高島「メリル・ストリープが率先してピザを取っていて、あんな姿は映画の中では絶対に見られない。ジェニファー・ローレンスが転んだ時にヒュー・ジャックマンが手を差し伸べたり。スターの人間味や素敵な一面を見るのが楽しみ」

――司会は、初登場のニール・パトリック・ハリスが務めますが。

カビラ「トニー賞の司会でもあり、エミー賞を獲った方で、マジシャンでもある。ゲイのカミングアウトもされてるので、独特のアングルで色んなものを見て斬ってくれると思う」

高島「そういったことを入れてくるんですかね?とても楽しみです!」

――今年2月に第1子を出産された高島さんは、2年ぶりの復帰ですね。

高島「昨年はズバリ生まれた1週間後くらいだったんです。テレビの前で拝見していたけど、カビラさんが夏目(三久)ちゃんと楽しそうにやっているのを見て、『若い子が良いのかな~』と少しヤキモチを焼きました」

カビラ「最大級の褒め言葉ですね。僕はどちらかと言うと、美しく年齢を重ねた方が良いですけど」

高島「案内役に戻って来られてうれしいし、カビラさんが横にいると安心感がある。普段ではあり得ない、ジェントルマンな方がいる上質な空気の中で番組を作れる。……って言ったら、普段横にいる人に悪いですけど(笑)」

――高島さんは子どもが生まれて映画の好みは変わりましたか?

高島「子どもが生まれてから、子どもが反応する作品に魅かれるようになりました。元々はホラーとかサスペンスが好きだったんですけど、親子のつながりだったり、自分に置き換えて観るようになりましたね。そもそも外に映画を観に行けなくなりましたが、今回はこの仕事をさせて頂くので、『仕事だから』という理由で、母に娘を預けて映画を観に行きました。そういう楽しみができてとってもありがたいです」

――では、最後に『生中継!第87回アカデミー賞授賞式』を観る視聴者にメッセージを。

カビラ「生中継を見ながら、スマートフォンやタブレットでツイートなんかを見ると面白いと思う。スターもツイートするし、バックスステージの様子も出てくるかもしれない。是非とも事前番組から、生中継、振り返り番組までフルコースで楽しんでほしい」

高島「映画はもちろん、ミュージカルなどのショーを生放送で見ることができる喜びがある。生の感動はやっぱりリアルタイムで見ないと。でも、生で観た後、夜に放送される字幕版を見るのも良いかもしれませんね。2度楽しめるんじゃないかな」

『生中継!第87回アカデミー賞授賞式 WOWOWプライム』は、2015年2月23日(月曜 9:00~ [同時通訳])放送。字幕版は、同日21時より放送。