インテル 常務執行役員 ビジネスデベロップメント 平野浩介氏

インテルは10日、IoT向けにゲートウェイやセキュリティなどのソリューションを一体化した「インテルIoTプラットフォーム」を発表した。これに合わせて都内で記者説明会を行ったので、その様子を紹介したい。

登壇したインテル 常務執行役員 ビジネスデベロップメント 平野浩介氏は、インテルが考えるIoTを「センサーデバイスから上がってきたデータをゲートウェイ経由でデータセンターに送り、情報を価値に変える」ことと定義。

IoTが成立する背景として過去10年の間にセンサやネットワーク、プロセッシングの価格が大幅に下落して、コスト的に見合うようになってきていると説明した。

IoTが実際のモノになりつつある背景は「安くなってきた」から。インテルは標準化による普及によってさらに下げることを考えている

IoTの実現普及に対して解決すべき課題として、セキュリティ、相互運用性、OT/ITとの統合、分析機能と使いやすさが挙げられている

これまでインテルはエッジデバイス、ゲートウェイ、サーバー、APIマネジメント、セキュリティとIoTに関わる要素を発表・開発していたが、これらをまとめたリファレンスモデルをプラットフォームとして提示することとなった。また、IoTサービスを構築するためにAPI管理とアプリケーション開発プラットフォーム、Mashery API製品群を日本市場に投入する。

これまでインターネットにつながっていなかったデバイスを繋ぐゲートウェイも重要だという。ちなみにこれはすでに発表されている内容だが、これにWindriver Edge Management Systemが加わる

新たに提供されるインテルIoTゲートウェイwith EMS。EMS(Edge Management System)はデバイスとクラウドをセキュアに繋ぐパイプ役となり、安全な遠隔管理が行える

ゲートウェイデバイスのエコシステム。これらの会社からデバイスが発売される

一例として展示されたイノテック社製「IoTゲートウェイ・ソリューション EMBOX TypeT3564」。自社開発国内製造の純国産ゲートウェイ製品だ

エンハンスド・プライバシー・アイデンティティ(EPID)技術のライセンスも発表し、必ずしもIntel製品だけを使わなくてもインテルIoTプラットフォームに沿ったものを作ることができるという。

ベンダーロックインの垂直統合ではなく、インテルはベーステクノロジーと業界標準を作り、それを促進するという立場を強調していた。まず、システムインテグレーター10社と協力して、各社のビルディングブロックをインテルIoTブラットフォーム上で活用するソリューションの開発と導入を行う。

McAfeeの技術を使い、匿名性の担保がなされることでより使いやすい安全なIoTを目指す。今回追加されたのはソフトウェアよりの要素となっている

業界団体としてIIC(Industrial Internet Consortium)をIoT関連の標準化団体としてIBM、Cisco Systems、GE、AT&Tと共に設立。また相互運用性を高めるための接続要件を示す業界団体OIC(Open Interconnect Consortium)はの初期メンバーとなっている

システムインテグレーターとして10社と提携

導入事例。一番左はインテル自身が工場で行った実証例で、以前の発表よりもコスト削減額が大きくなったのは「円安のせい」だそうだ

平野氏はIoTの将来像としてはエッジとクラウドのバランスが求められるほか、エンドポイントがデータを出すだけでなくある程度のインテリジェンスが求められるようになる。また、現在のIoTは企業側のフォーカスが多いが、ビルマネジメントがHEMSになるようにコンシューマー寄りのIoTが増えるだろうと述べた。