イメージを適切に変換する「ATOK 2015」

ATOKを担当するジャストシステムの下岡美由紀氏

続いて登壇したのは、ATOKを担当するジャストシステム CPS事業部 開発部の下岡美由紀氏。今回は「ATOK 2015 for Windows ベーシック」「同プレミアム」の2製品をラインナップし、心に浮かんだ言葉を的確に変換するための機能改善を目指したという。

推測変換機能は以前のバージョンから搭載し、クラウド推測変換サービスなども展開してきたが、従来は語句が増えると候補が表示されなかった。最新版ではこの点を改善し、未確定の入力内容を判断して推測変換を行う「推測フォロー変換」を搭載している。ジャストシステムの調査によれば、前バージョンと比較して最大20%も入力効率が向上したという。

また、連想変換も以前からATOKが備えてきた機能の1つだ。例えば「美しい」という単語に連想変換を行うと「可憐」「愛々しい」といった類語を表示する機能だが、最新版ではこの点をさらに強化。情報ウィンドウを刷新し、単語の読みや解説が加わるようになった。さらに複数のATOK用辞書をインストールしている場合は、横断的に連想変換が行われる。

長文でも推測候補を表示する「推測フォロー変換」を新たに搭載

従来の連想変換機能を刷新した「類語ファインダー」

普段から連想変換を使用している筆者としては、「類語ファインダー」と称する本機能のユーザビリティが気になるところだ。従来と同じく「Ctrl」+「Tab」キーで類語ファインダーを呼び出すと説明しているが、辞書/カテゴリーの切り替えは「Backspace」キー、「Shift」+「Backspace」キーを使用するため、慣れるまでに時間を要しそうだ。

新情報ウィンドウの大きさも気になるところだが、実際に使ってみて冗長に感じる場合は、従来のシンプルな情報ウィンドウに戻すこともできる。なお、「ATOK 2015 for Windowsプレミアム」に付属する「三省堂類語新辞典 for ATOK」は「類語ファインダー」に対応し、同機能のウィンドウから辞書を呼び出すことも可能だ。

プレミアム版に付属する「三省堂類語新辞典 for ATOK」は「類語ファインダー」に対応

同音異義語も正しく変換する「略称文脈変換」

入力内容を解析して、適切な略称を変換候補に提示する「略称文脈変換」機能も強化。例えば、「定期演奏会」を「定演」と略す場合だ。以前は正しく変換できなかったが、変換エンジンの強化によって、前後の文脈を解析して正しい略称を提示するようになった。具体的な変換効率は言及しなかったものの、自然科学や社会科学、人文科学などから約10万語の専門用語の追加や、変換エンジンのブラッシュアップなど、数多くの部分を強化しているようだ。