既報の通り、サードウェーブデジノスは23日、同社製タブレット「Diginnos Tablet」の新モデルを発表した。これに合わせて都内で記者説明会を開催し、新製品の特長などを紹介した。

サードウェーブデジノスでは、2012年12月に9,980円で発売したAndroidタブレット「DOSPARA TABLET」を皮切りに、2013年7月には「Diginnos Tablet」というブランドで、7型と10型のAndroidタブレットを投入してきた。いずれも安価で手軽といった魅力を武器にユーザーを増やしてきたという。

2012年12月に発売された「DOSPARA TABLET」。発売後、液晶パネルを巡るトラブルもあったが、9,980円という価格は話題を呼んだ

「Diginnos Tablet」タブレットは、個人ユーザーだけでなく、法人ユーザーからの引き合いも多いとのことで、サードウェーブデジノスでは2013年11月に法人向けタブレットを開発する専任チームを立ち上げ、法人市場の開拓を進めている。これまでにeラーニングなどの教育市場や、カラオケ店での選曲用端末といったエンターテインメント市場などで採用されているという。

続いて発表された「Diginnos Tablet」。7型モデルは当初、Google Playに対応していなかったが、後ほどGoogle Play対応モデルが発売され、個人ユーザーにも使いやすくなった

法人ユーザーから求められる要求として、価格はもちろん、軽量であることや長時間駆動であることなどの製品に対するもののほかに、故障時のサポート体制や長期保証、出荷時にアプリケーションをプリインストールするなどキッティング作業といったサービスに関するものがある。このほかにも、バッテリの交換対応や、SIMロックフリーモデル、Windows搭載モデルへのリクエストも寄せられたという。これらの要望を取り入れたのが新モデルだ。

法人市場で求められる要件

新モデルはOSにAndroidを搭載した「Diginnos Tablet DG-Q78N」と「Diginnos Tablet DG-Q8C3G」に加えて、Windows 8.1搭載した「Diginnos DG-D08IW」の合計3モデルを用意する。いずれも11月下旬より発売を予定する。個人ユーザー向けにはPCショップ「ドスパラ」が、法人ユーザー向けにはサードウェーブデジノスが対応する。

価格は「Diginnos Tablet DG-Q78N」が20,000円前後、「Diginnos Tablet DG-Q8C3G」と「Diginnos DG-D08IW」がそれぞれ税別1万8500円と、これまでの「Diginnos Tablet」の安価で手軽という特長を引き継ぐ。

Diginnos Tablet DG-Q78N

Androidタブレットのうち、「Diginnos Tablet DG-Q78N」は、バッテリ交換に対応した8型タブレットだ。バッテリの容量は3,800mAh。バッテリ単体での価格は未定だが、会場にいたスタッフによると「4000円程度になるのでは」とのことだった。

Diginnos Tablet DG-Q78Nの概要

主な仕様は、プロセッサがMediaTek MT8382 (Quad Core Cortex-A7 + Mali-400MP)、メモリが1GB、ストレージが16GB、ディスプレイが7.85型(1,024×768ドット/5点マルチタッチ対応)、OSがAndroid 4.4(KitKat)。なお、Google Playは搭載しない。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。カメラは前面に30万画素、背面に200万画素。インタフェースはmicro USB、microSDカードスロット(32GBまで対応)など。本体サイズはW136×D201×H8.7mm、重量は約350g。

背面のカバーが外れてバッテリを交換できる

Diginnos Tablet DG-Q8C3G

もう一方のAndroidタブレットである「Diginnos Tablet DG-Q8C3G」は、SIMロックフリーのモデルで、標準SIM用とmicroSIM用のスロットをそれぞれ備える。通信方式は3G(W-CDMA 2,100)のみとなる。ネットワーク環境が用意できない場所でのサイネージ用途や飲食店・アパレル店での接客用端末、POSレジ用端末、営業のプレゼン情報端末といったユーセージを想定する。

Diginnos Tablet DG-Q8C3Gの概要

主な仕様は、プロセッサがMediaTek MT8382 (Quad Core Cortex-A7 + Mali-400MP)、メモリが1GB、ストレージが16GB、ディスプレイが8型(1,280×800ドット/5点マルチタッチ対応)、OSがAndroid 4.2(Jelly Bean)。こちらもGoogle Playは搭載しない。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0、W-CDMAが2,100(1)。カメラは前面に30万画素、背面に200万画素。インタフェースはmicro USB、microSDカードスロット(32GBまで対応)など。バッテリは4,000mAh、本体サイズはW120×D206×H9mm、重量は約320g。

こちらは背面カバーの上部が外れるようになっており、ここにSIMスロットとmicroSDカードスロットを備える

Diginnos DG-D08IW

Diginnos DG-D08IWは、OSにWindows 8.1 with Bingを搭載。Windows搭載でも2万円を切る価格はインパクトが大きそうだ。プロセッサには、Bay TrailベースのクアッドコアSoC「Intel Atom Z3735F」を採用する。

Diginnos DG-D08IWの概要

このほかの主な仕様は、メモリが2GB、ストレージが16GB、ディスプレイが8型(1,280×800ドット/10点マルチタッチ対応)、OSがWindows 8.1 with Bing。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。前面と背面に200万画素のカメラを装備する。インタフェースはmicro USB、miniHDMI×1、microSDカードスロット(32GBまで対応)など。バッテリは4,400mAh、本体サイズはW127.96×D213.8×H8.6mm、重量は約330g。