ロイヤルホールディングスは12月上旬まで、「美食の街から スペイン・バスク料理フェア」をロイヤルホスト店舗で開催している。同フェア記者発表会では、現地の食の楽しみを追求する会員制組織「美食倶楽部」と一緒に開発した商品が披露された。

「アンガスビーフのグリル~美食倶楽部風~」美食倶楽部セット 2,680円(税別)

同社は「海外の食文化を日本に紹介したい」と、1970年代からイタリアやハワイ、東南アジアなど様々な国の料理フェアを実施してきた。今回は同社初の「スペイン・バスク地方」をテーマにした料理フェア。

矢崎精二代表取締役社長によると、海外料理フェアを行う時は「海外の食文化というものをどう日本に伝えていこうか」という点を大事に考え、社内でプロジェクトチームを組み、現地視察を行っているという。今回も社長や商品開発担当者が「スペイン 美・食の旅 バスク&ナバーラ」(平凡社)の著者である山口純子さんをガイドに現地で食材や料理を視察した。

中央が矢崎代表取締役社長

バスク地方はスペインとフランスの両側にまたがる地域で、「世界一の美食の街」とも言われる都市「サン・セバスチャン」を擁している。また、同地域には食の楽しみを追求する会員制組織「美食倶楽部」が100以上存在し、今回は会員たちと一緒に現地の文化でもある「バル」形式の料理ラインアップを開発したという。

メニューの一例として「美食倶楽部セット」は前菜、バスク風おじや、バゲット、メイン料理がセットになっており、価格はメインによって1,980円、2,280円、2,680円(全て税別)の3種。

前菜「ガスパチョ&ポテトサラダのピンチョ」のガスパチョは、野菜の粒がかすかに感じられる粗さで、きゅうりやトマトの新鮮な風味が爽やかな冷製スープ。「あさりと帆立のバスク風おじや」は、大きめでプリプリとしたあさりとごろっとした帆立が入っており、魚介のだしがご飯によく染みこんでいる(おじやは「きのこと生ハムのバスク風おじや」にも変更可能)。おじやは単品(518円・税込)での注文も可能。

前菜のガスパチョには7種の国産野菜が入っている

「メルルーサのグリル~オリオ風~」美食倶楽部セット 1,980円(税込)

メインの「メルルーサのグリル~オリオ風~」は身が柔らかくクセのない味わいで、甘みのある赤ピーマンのソースとガーリックオイルがアクセントになっている。「アンガスビーフのグリル~美食倶楽部風~」は周りをカリッと、中はほどよく柔らかめにグリルされた香ばしいアンガスビーフに、厳選した粗めの塩がかけられている。しっかりとした肉の味を楽しみたい人におすすめ。また、グリルのほかに「ラム肉のバスク風煮込み」が用意されており、メインを3種の中からから選ぶことができる。

スパークリング白ワインの「チャコリ」は高い位置から注いで香りを際立たせる

単品で注文できる生ハム「ハブーゴ村のハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」(880円・税別)はどんぐりのみを食べて育った高級なイベリコ豚のみを使用しており、噛みしめると脂がじんわりと溶け、くさみのない熟成された豚のうまみが広がる一品だ。また、今回は国内ではなかなか手に入らないスパークリング白ワインの「チャコリ」(グラス380円/ボトル2,280円・税別)も、お手ごろな価格で販売されているという。

矢崎代表取締役社長はさらに、「宅配・中食・内食の増加、外食の各社質の上昇が起こる中で、本当の意味で生き残れる企業、衰退する企業がもっとはっきり分かれてくる」とした上で、「他社が真似のできない品質を作り、それを実現する社員教育を実現し、日本の食材と健康を大事にしながら、今後三年間で地域で一番愛されるコミュニティ・レストランとして、お客さまだけでなく従業員・地域の皆さまと共有・共感・共生の文化を創造していきたい」と今後の展望を語った。

今回の「美食の街から スペイン・バスク料理フェア」では全体の11%~12%の売り上げ構成比を見込んでいるとのこと。提供する商品に関しては、一部取り扱いの無い店舗、販売期間・価格が異なる場合がある。

「4種のピンチョス」(780円・税別)は、タラのコロッケがとてもクリーミィで魚介のうまみが感じられる。

「ハブーゴ村のハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」(880円・税別)は、チルドの状態で輸入され、店舗でスライスして提供される。

「ずわい蟹のピキージョ」(480円・税別)は、湯剥きした赤ピーマンの中に濃厚なカニの詰め物が入っている。

「鱈とアンチョビのロメスコサラダ」(580円・税別)は、葉野菜"エンダイブ"にアンチョビやタラ、ツナがのっている。