スウェーデン生まれの陶芸家 リサ・ラーソン(photographs by naoko akechi)

松屋銀座は23日まで、「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」を開催している。リサ・ラーソンはスウェーデン生まれの陶芸家で、動物や子供たちをテーマにした、温かみのある作風が人気。80歳を過ぎた現在も日本の窯元とコラボレーションをするなど積極的に活動を続けている。

松屋銀座 販売促進部 コンテンツ事業課長 高橋千佳さんによると、人気陶芸家の代表作約230点が見られるとあって、同展示会には初日からの1週間で約3万3,000人が来場。本レポートでは、会場内の様子や展示品の一部を紹介する。

代表作も勢ぞろい

平日の日中にもかかわらず、たくさんの来場者でにぎわう会場内。リサ・ラーソンの作品は、なぜこれほどまでに愛されるのか。展示会の企画・運営に携わった高橋さんは以下のように語る。

「かわいいいだけじゃないところでしょうか。どのキャラクターもどこか憎めない、目が離せない顔をしています。単純なかわいらしさではない、素朴な良さ。それがリサ・ラーソンの魅力だと思います」(高橋さん)

アフリカシリーズの「ライオン」(1964年)。北欧インテリア好きによく知られている作品だ

とぼけた顔がなんとも言えない味を出している

高橋さんのイチオシは、犬舎シリーズの「ブルドッグ」(1972年)。「後ろ姿、おしりがすてきなので色々な角度から楽しんで欲しい」とのこと

リサ・ラーソンの作品は、北欧風インテリアだけでなく、和風インテリアにもよくなじむ。その理由について高橋さんは、「素朴な作風がそう感じさせるのではないでしょうか。リサの作品は土の色を生かして作られています。自然な土の風合いが日本の家にもよく合うんですよね」と教えてくれた。

代表作 猫の「マイキー」も展示されている

展示会では銀座松屋限定作品「ガールズパワー」、「ハチ公」、「フクロウ」、「ブタ」を発売。(9月19日の時点で「ハチ公」と「フクロウ」は完売)

会場では、リサ・ラーソンが作品づくりに取り組むアトリエを再現した展示も見ることができる。作品がインテリアにさり気なくなじむところも、彼女の作品の特徴かもしれない。

リサ・ラーソンが実際に使っているアトリエ(photographs by naoko akechi)

会場内に再現された、リサ・ラーソンのアトリエやサマーハウス

以上、たくさんの展示の中から一部をご紹介した。同展示会は23日まで開催しているので、北欧インテリアが好きな人は、一度足を運んでみてはいかがだろうか。展示会の詳細、入場料金などは松屋銀座のWebサイトより確認できる。

作品所蔵: Collection Bernhard Svensson g-b@bredband.net
作品画像: (C)Lisa Larson / Thomas Carlgren