この4月からの消費税がアップと、それに合わせてモノの値段も何となくあちらこちらで上がった気がする今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?

「おサイフから出ていくお金は増えているのに、将来にわたって収入が増える見込みはない。それに年金ももらえないと言われているし…。どうやって人生設計をしていこう」そんな風に不安に思っている読者も多いようです。

そこで今回、マイナビニュース読者にライフプランについての悩みを募集。長年、お金を貯めた「貯蓄達人」をたくさん取材してきた経済ジャーナリストでFPの酒井富士子さんに、その悩みにお答えてもらいました。

一人目の相談者「おひとりさまかも。家を買うべき?買わないべき?」

一生、女ひとりで生きていくとなると…

一人目のご相談は、シングル女性Aさん・33歳の方。

「一生、女ひとりで生きていくとなると、どの程度質素にしなければいけないのでしょうか。家は、賃貸に住み続ける想定ですが、問題ないのでしょうか」という内容です。


<相談者スペック>
居住:東京都
業界:金融・証券
既婚未婚:未婚
貯金:100万円未満
年収:300万~500万円
将来の希望年収:500万~800万円

<酒井さんの回答>
「33歳独身というと、もしかして一生ひとりかも、とふと不安になるときがあるかもしれません。しかし、この先結婚する可能性は無限に広がっていますし、このまま、今、住んでいる東京に住み続けるかもわかりませんよね。すなわち、本来であれば早急に結論をつけるにはまだ早い段階と言えます。

ただ、Aさんの場合問題なのは、貯蓄がほとんどないことでしょう。一生ひとりでも、この先結婚するのでも、やはりある程度、将来に向けての資金を持っていたほうがいいでしょう。独身で、年収も300万~500万円あるのなら、できれば手取りの2割は先取りで貯蓄をする習慣をつけてもらいたいものです。そうすれば、年収400万円であれば、1年で80万円程度は貯められる計算になります。

月5万円を給与天引きか、銀行口座の自動引き落としで貯蓄に回し、残ったお金で暮らすようにしてみてはどうでしょうか? お金には限りがあります。あればあるだけ使うのではなく、まず貯蓄をして、残ったお金が暮らすのが、身の丈で暮らすということです。 これを続ければ、40歳になったときには、500万円以上の貯蓄が手元にあるはず。家を買うのも、留学をするのも、ある程度、まとまったお金があれば、自分で選択することができるというわけです」

二人目の相談者「子ども3人。教育費はいくらかかる?」

子ども3人の教育費が特に心配です

二人目のご相談は、子ども3人の会社員Bさん(47歳)。

「家のローン、子供の教育費が特に心配です。家のローンの適正値を教えてください。また、教育費はどのくらい見込めば良いのでしょうか」(47才男性)という内容です。


<相談者スペック>
居住:東京都
業界:情報・IT
既婚未婚:既婚
貯金:300万~500万円
年収:500万~800万円
将来の希望年収:500万~800万円
現在の子供の人数:3人

<酒井さんの回答>
「Bさんのお子さんは、12歳、9歳、7歳の3人。教育費は、大学4年間で私立文系の場合500万円程度かかります。Bさんは今から6年後に最初の子どもが大学に入り、それから、三番目の子どもが卒業する15年後まで、約10年間、1人ないし2人の子どもの大学費用を毎年払い続ける必要が。ひとり500万円かかるということは、3人であればその間に1500万円の出費があるということになります。

今の貯蓄は300万円から500万円ということですが、少なくとも6年後までには、せめて貯蓄額を1000万円まで持っていく必要があるでしょう。子どもが義務教育の今が貯蓄をする最後のチャンス。これから6年間は毎年100万円を貯蓄するつもりで、銀行口座の自動引き落としなどの積立定期預金を利用しましょう。まとまったら、金利が高めのネット定期などに預け替えて、1円でも多く利息を稼ぐことも大切です。

Bさんが家を買うなら、ローンは管理費・修繕積立金を含めて、現在の家賃並みの金額にすることが必須です。教育費のことを考えると、頭金ゼロもやむをえません。というのは、Bさんの一番の問題は、このままでは老後資金を貯める時間がないということです。一番下の子が大学を卒業するときには62歳。たぶん、貯蓄はすっからかんでしょう。住宅の頭金どころか、老後資金も一銭も貯められていない状況。せめて、今のうちに、家を買って、家賃の代わりに住宅ローンを払って、自分の家は確保。そのうえで、妻も働いて、妻の収入分は老後資金に回すのなどの打ち手を考える必要がありそうです」

三人目の相談者「もっと上手に運用して、お金を貯めたい」

おすすめの投資方法があれば教えてほしいです!

三人目のご相談は、会社員Cさん(33歳)のご相談。

「まわりも投資をあれこれはじめており、自分もやってみたいと思っています。まっさきに思いつくのは株だと思いますが、それ以外でおすすめの投資方法があれば教えてほしいです!」という内容です。


<相談者スペック>
居住:東京都
業界:マスコミ・広告
既婚未婚:既婚
貯金:800~1000万円
年収:500~800万円
将来の希望年収:800~1000万円
欲しい子供の人数:1人でいい

<酒井さんの回答>
「Cさんの場合、既に1000万円近い貯蓄を貯めています。きちんと貯蓄体質が身についているといえるでしょう。そういった人が次に考えるべきなのは、賢い運用をして、今あるお金を大きく増やす戦略を考えることです。

基本的に、「お金」をひとつの対象に集中させるのは、さまざまな面でリスクがあります。たとえ、定期預金であっても、1000万円を超えると、その銀行が破たんした場合、超えた分は戻ってこないリスクもあるのです。どこに預けても「絶対安全」ということはありません。それよりは、増える可能性のあるところに、少しずつ分散するのがセオリーです。

もちろん、Cさんのいうとおり、日本の株式に投資するのもいいでしょう。ただ、分散という観点でいうと、国内だけ、円だけに投資するのもリスクです。

できれば、アメリカ、欧州などの先進国、アジア、中南米などの新興国に少しずつ投資しておくのもオススメです。初めて海外に投資するなら、通貨そのものに投資する外貨預金から始めるのもひとつの戦略です。

米ドル、ユーロ、豪ドルに100万円ずつなど、地域と通貨を分散させてはどうでしょう。外貨預金で注意するといいのは、為替手数料です。ネット銀行だと手数料が安めなので、割安に投資することができます。たとえば、最近外貨預金の取り扱いをはじめたジャパンネット銀行など、金利キャンペーンを実施している銀行を狙うのも賢い運用術といえます」

いかがでしたか?あなた自身に参考になるような悩み、回答はあったでしょうか。これを機会に、ライフプランを見なおしてみるのもいいかもしれませんね。