若者向けに積極的なブランドアピールを展開するレノボ・ジャパンが、今度は真夏の海でタブレット端末を使ったプロモーション活動を行っている。神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場に突如現れたレノボの海の家「Lenovo House Beach Marche」だ。

レノボが提案する海の家「Lenovo House Beach Marche」が由比ガ浜に

Beach Marcheは、フランス語の「市場(マルシェ)」という名前をつけられているとおり、フランス、特に南仏をイメージした食事と休憩スペース。パラソルなどのレンタルを提供する海の家で、レノボ製のタブレットを使いながら、ゆっくり体を休ませることができる。

食事のメニューは、美容料理研究家Yoko Komiyamaさんが考案。ヨーロッパのかき氷デザート「グラッタケッカ」など、由比ガ浜ではここだけでしか食べられない豊富なメニューを用意しているという。

ビーチパラソルのレンタルや食事、ドリンクを用意

ローマのかき氷「グラッタケッカ」

これらのメニューは、各テーブルに設置されたレノボのAndroidタブレット「YOGA TABLET 8」を使って注文するかたち。グラフィカルに表示されるメニューを見ながら、タッチしていくだけでオーダー可能だ。

各テーブルにはYOGA TABLET 8が設置されていて、これを使ってオーダーできる

YOGA TABLET 8のオーダー画面。タッチで簡単に注文できる

オーダーを受け付けると、すぐにレシートが発行され、注文の品を作り始める

なお各テーブルのYOGA TABLET 8は、オーダーとして使うだけでなく、そのままタブレットとして使うこともできる。ソフトバンクの無線LANサービス経由でインターネットに接続できるので、ブラウザで周辺の店舗の情報を検索したり、マップで経路を検索することが可能。加えて、防水用のケースに入ったYOGA TABLET 8の貸し出しサービスも行っているので、「Lenovo House Beach Marche」付近の砂浜にビーチパラソルを設置して、海を眺めながら優雅に電子書籍を読む、といった使い方もできる。

防水ポーチに入れられたYOGA TABLET 8

ちなみに、「Lenovo House Beach Marche」には、今年1月に米国で発表され、すでに米国では発売されている27インチのテーブルトップPC「Lenovo Horizon 2」が展示されている。現在は日本では未発売だが、これが国内で披露されるのは初めてだという。

テーブルトップPC「Lenovo Horizon 2」。これまで、同様の20インチモデル「Flex 20」を国内に投入していたが、これは日本の家には20インチが適している、という判断だった。今回は27インチのHorizon 2も投入する予定。日本向けにはテレビ機能の追加が要望されているそうだが、現時点で正式な発売日や仕様は未定だ

Horizon 2の独自UI「Aura」

今回の海の家では、アイスホッケーゲームなどのゲームも楽しめる

このほか「Lenovo House Beach Marche」では、朝7時30分からヨガスタジオ「SUGATA」のインストラクターが教える「ビーチヨガ」イベントも実施。参加費は1回2,000円で予約が必要となる。加えて、子どもの夏休みの自由研究向けに、海の生き物について紹介するイベントも実施。水族館プロデューサーの新野大さんが講師となり、小学生20人を対象に無料で行われる。こちらも参加するには予約が必要となる。さらに、MIHIROや若旦那、MOOMINといったアーティストによるアコースティックライブも実施する。詳細は「Lenovo House Beach Marche」のWebサイトで確認できる

夏休みの自由研究向けの講座やヨガ教室も開催

「Lenovo House Beach Marche」の営業時間は9時から22時まで。8月31日まで営業する。利用料は大人が1500円、子供が800円。パラソルのレンタルは1日1,300円、ビーチベッドは1日1,000円とのこと。

8月いっぱいまで、毎日オープン予定の「Lenovo House Beach Marche」。スマートフォンの充電サポートもあり、YOGA TABLET 8を使いながらゆっくりもできる

レノボ・ジャパンでは、今回の由比ガ浜でのプロモーション活動以外にも、スノーボード競技イベントやDJイベントのスポンサードなどを行っている。これらの取り組みは若者をターゲットにしている点が特徴だ。

レノボの留目真伸氏

「Lenovo House Beach Marche」について、NECレノボ・ジャパングループ エグゼクティブ・ディレクター コンシューマー事業本部の留目真伸氏は、「夏といえば海」ということで海の家の設置を決めたと笑いつつ、その目的を説明。NEC レノボ・ジャパングループとして、全年代、幅広い製品を提供するNECに対して、レノボブランドでは若者に焦点を当て、アピールしていきたい考えだ。

「若者の間には、デジタル製品をすでに活用している人と、そうでない人に分かれてしまい、デジタルデバイドが生まれている」と留目氏は説明。そうしたデバイドの解消に向けて、若者のIT活用力を高め、2020年の東京五輪までに日本人のIT活用力を「世界最高峰にしたい」と意気込みを語った。