自作PCにおいて、個人的にすごく重視しているのはPCケース選びである。内部に格納するパーツとは違い、PCケースは毎日見ることになるものだ。愛着が持てるよう、気に入ったモノを選びたい。またPCケース次第で、組み立て時やメンテナンス時の使い勝手も大きく違ってくる。見た目だけでなく、機能も重要だ。

というわけで、本記事ではCOMPUTEXで展示されていたPCケースの新製品についてまとめてみる。IN WINの「S-Frame」「D-Frame mini」、RAIJINTEKの「METIS」については、すでに別記事で紹介しているので、そちらを参照して欲しい。

・IN WIN、アルミ板を折り曲げて作ったオープンエアケース「S-Frame」
http://news.mynavi.jp/articles/2014/06/05/computex15/

・もう1つの新メーカーRAIJINTEK、カラバリ豊富なMini-ITXケースに注目
http://news.mynavi.jp/articles/2014/06/06/computex19/

あのLevel 10がチタンカラーで復活

Thermaltakeのブースで目を引いたのが「Level 10 Titanium Limited Edition」だ。Level 10は、同社の創立10周年を記念して開発されたスペシャルモデルで、初代モデルは2009年に発売された。今回のTitanium Limited Editionは、チタンカラーの新モデル。全世界で500台という限定販売になるという。9月発売で、価格は15~6万円の見込み。

「Level 10 Titanium Limited Edition」。スタイルはほぼ従来通り

各コンポーネントの格納スペースが独立しているのが「Level 10」の特徴

BMWグループのDesignworksUSAによる斬新なデザインは、ほぼ初代モデルを踏襲。引き続き、電源、マザーボード、光学ドライブ、HDDが独立した「Open Compartment Architecture(O.C.A.)」を採用している。ただ、CPUクーラーが干渉して使えない場合もあったため、一部の形状や配置を見直したそうだ。

マザーボードのスペース。サイドフロー型のCPUクーラーが入っていた

そしてMini-ITXケースで注目は「Core V1」だ。コンパクトなケースながら、フロントに20cmファンを内蔵。それとは別に、14cmサイズのラジエータを追加することも可能だ。ATX電源や、最長32cmまでの拡張カードが利用できるので、高性能なシステムにも対応できるだろう。5,000円程度という低価格も魅力。

Mini-ITXケース「Core V1」。5インチベイは用意されていない

フロントパネルの内側に、大口径の20cmファンを搭載する

20cmファンのさらに内側に、水冷用のラジエータまで搭載できる

長いグラフィックスカードでも使えるように、この部分には穴が