すでにCRYORIGについてはレポートしたが、もう1つの新興メーカー、RAIJINTEKにも注目だ。同社の製品は、すでにCPUクーラーやVGAクーラーが日本国内でも発売されている。今度、PCケースも投入していくそうで、ブースにはMini-ITXケースの新製品「METIS」が展示されていた。

注目のMini-ITXケース「METIS」。カラーバリエーションも豊富

同社初の水冷CPUクーラー「Triton」も発売予定。こちらも注目だ

RAIJINTEKは2013年に設立されたばかりの新メーカー。まだ日本での知名度はあまり高くはないが、有名パーツメーカーのエンジニアが集まって設立した企業であり、技術力の高さは折り紙付きだ。ちなみに社名について気になっていたので、説明員に確認したところ、やはりこの"RAIJIN"は日本語の"雷神"から来ているそうだ。

このMETIS、非常に良く考えられていると思ったのは、190(W)×277(D)×255(H)mmというコンパクトなサイズながら、通常のATX電源が搭載でき、しかも高さ160mmまでのCPUクーラーを搭載できるということだ。マザーボード上の空間を潰さないよう、電源はフロント側に縦になって格納されている。

電源ユニットは縦に格納。CPUソケット上の空間を確保した

下側から見るとこうなる。電源ケーブルはリア側から延長する

5インチベイはないものの、3.5インチベイ×1と2.5インチベイ×2を搭載。グラフィックスカードは最長240mmのものまで対応しており、2スロット厚のカードも利用可能だ。

ケースはアルミ製で、サイドにはアクリル窓も設置。本体カラーは、ブラック、ブルー、レッド、シルバー、ゴールドの5色が用意される。気になるのは価格であるが、7,000円程度になる見込みということで、コストパフォーマンスは非常に高そうだ。発売は7月末~8月を予定している。

サイドパネルには大きめのアクリル窓が用意されている

拡張スロットは2スロット確保。リア側には12cmファンも

また冷却パーツ関連では、オールインワン型の水冷CPUクーラー「Triton」が発売予定だ。ラジエータは24cmサイズ。スリムファンを採用しており、厚さを抑えた。オールインワン型はすでに多くの製品が出ているが、冷却液の補充ができない製品がほとんど。Tritonは注入口が用意されており、長く使いたい人には安心だ。8月の発売予定。

冷却水が良く見えるCPUブロック。カラーは緑、青、赤の3色を用意するとか

ベース部は銅製。静音タイプのポンプを内蔵しているそうだ