欧州の中でも観光地として人気が高いイタリア。そのフラッグ・キャリアであるアリタリア-イタリア航空(以下、アリタリア)は、世界103都市に約週4,722便を運航している。ハネムーンでアリタリアを利用する人も多いこともあり、エコノミークラスにもハネムーンに色を添えるサービスも提供している。

日本路線では日本語に対応するCAが2名乗務している

そもそもアリタリアでは、クラスに特別なネーミングを使用している。長距離国際線のビジネスクラスは「マニフィカ(magnifica)」、中・短距離国際線のビジネスクラスは「オッティマ(ottima)」、長距離国際線のプレミアムエコノミークラスは「クラシカプラス(classica plus)」、そして全路線のエコノミークラスは「クラシカ(classica)」である。

ローマ・ミラノ・ヴェネツィアに直行も

日本路線は成田(ローマ/ミラノ/ヴェネツィア)と関空(ローマ)があり、どの便にも日本人または日本語を話すCA2名が乗務。機材は、成田路線はB777-200、関空はA330-200を使用している。

シートはということ、クラシカにおいてもイタリアンデザインを採用している。上下左右に角度を調整できるヘッドレストのほか、枕と毛布にはリネンで有名な「フレッテ」を使用することで快適さを高めた。なお、通常のシートのほかに、片道1万2,000円を足すことで、足元の広いコンフォートシートにチェンジすることも可能。

オンデマンドの液晶パーソナルテレビでは、映画やドキュメンタリーなどが45本以上、ニュースやビデオゲームなども楽しめる。また、各席には国際衛星電話も装備。そのほか、機内販売限定でCAの制服を着たアリタリア・テディ・ベア(19ユーロ)も人気だ。

シートはイタリア「GEVEN」社のもの

アリタリア・テディ・ベアは機内だけで販売

「ハネムーン・ミール」も無料で提供

アリタリアの特長のひとつに、イタリア料理の機内食をチョイスできることが挙げられる。クラシカでは季節の食材を生かしたイタリアンのほか、日本食を用意。ドリンクは全クラスにおいて、イタリアソムリエ協会が厳選したイタリアワインや、ブラッドオレンジジュース、ビールなどを提供している。

通常のミールのほか、クラシカでは「ハネムーン・ミール」を予約することもできる。ハネムーン・ミールにはハートをあしらったメニューがちりばめられ、ケーキにもハートが添えられている。通常のミールからのチェンジは無料で対応しており、日本から出発のフライトでリクエストが可能。航空券を購入した旅行会社、またはアリタリアのコールセンターで出発1週間前までに予約が必要となる。予約時には婚姻届のコピー、または結婚式の招待状のコピーが求められる。

ハネムーン・ミールで特別なひとときを

イタリアの緑、白、赤をあしらった機体や機内デザイン、そして舌で楽しむイタリアの味。搭乗した時から始まるイタリアタイムは、クラシカからでも味わうことができるのだ。

※記事中の情報は2014年6月取材時のもの