「あ~、もりもりカレー食いてぇ~」。週に1回は禁断症状に襲われるというカレーフリークの方々に朗報だ。何と日本一ラグジュアリーな街と言っても過言ではないあの東京は銀座で、リーズナブルにぐわっとカレーを食らえるお店を発見したのであります!!

ってことで馳せ参じました「カレーとワイン ポール」。むむむ!? カレーとワイン!!?? 一風変わった組み合わせだ。

フランスの国旗をモチーフにした暖簾が目印。カウンターがメインのオシャレな店内で、総席数は15席

フランス国旗っぽいのれんが掲げられたカレー屋さん

東京メトロ東銀座駅から徒歩3分ほどの所に「カレーとワイン ポール」はある。店の外観はおよそカレー屋には見えず、どちらかと言うと小洒落たOL様方が足繁く通うスタイリッシュなビストロのような雰囲気。しかし、看板やのれんにはしっかりと"カレー"の文字が。

店内はウッディなテーブルとイスが配置され、壁は赤を基調としておりどこかセクシーさも香らせてシャレオツ。様々なワインも並んでおり、カレー屋には見えない。とりあえず注文してみようということで、「ポールのチキンカレー」(830円)や「グリーンカレー」(750円)など様々なカレーの中から、一番人気だという「スタミナごっつカレー」(780円)を注文した。

「すいません、『スタミナごっつカレー』1つ!」

まさか銀座の飲食店で"スタミナ"やら"ごっつ"といった漢(オトコ)らしい単語を発するとは思わなかったゼ!!

本格派な味でバッチリな満腹感!!

運ばれてきたカレーは豚肉がたっぷりと盛られており、"スタミナ"を冠したネーミングに偽りナシのルックス。一口口に運ぶと……うまぁぁぁぁぁぁい!! インドカレーのようにスパイシーなのに、どんどんカレーを口に運びたくなるほど食べやすく、甘辛に味付けされた豚肉の旨味が食欲を増進。そしてトッピングの生卵を崩すと、より一層まろやかに。これなら女性でもペロッと食べられそうだ。

「スタミナごっつカレー」(780円)。カレーは全品、プラス200円で大盛りにすることもできる

卵を崩して混ぜるとまろやかな味に! 注文時に生卵かゆで卵を選ぶこともできる

「スパイスを効かせつつ、食べやすい日本人向けの味にしたんです。また、サラリーマンやOLの方がよくいらっしゃるので、提供時間も早くできるように心がけています。キャベツはおかわり自由で、セットのコーヒーと烏龍茶も飲み放題。さらに女性はカレー50円引きのサービスもしているんですよ」(店長・ロペスさん)。

銀座の好立地で780円! しかも、どんな大食いの人でも無限キャベツで満腹感が得られ、飲み物までガブ飲みできるだと!? コスパ良すぎじゃないか! ちなみにカレーはテイクアウトも可能で、キャベツのおかわりなどができない分100円引きにしているそう。これはお得!

意外にもカレーとワインは合う!

しかし素朴な疑問。なぜカレーとワインの店に?

様々なワインがズラリ! 昼間に提供される「グラスワイン」(300円)は日によって種類が変わるそうなので、店員さんに聞いてみよう~!

「もともと昼はカレー屋、夜はワイン酒場で二毛作の店だったんですが、2年半ぐらい前に屋号を統一して『カレーとワイン ポール』にしたんです。今でも昼(11:30~15:00)と夜(17:30~23:30、土・祝日は16:00~23:00)とではメニューが違っていて、昼はカレーがメインですが、『グラスワイン』(300円)がありますし、夜はワインがメインですが『STAUB焼きカレー』(1050円)という夜限定のメニューがあります。実はあまり知られていませんが、カレーとワインはものすごく相性がいいんですよ。うちでは特にロゼワインをオススメしています」。

そこまで言われたらワインも一緒に飲まずにはいられない。てことで、グラスワインを飲みながらの「スタミナごっつカレー」にトライです。確かに赤ワインの芳醇なフルーティーさがカレーの辛さを中和して、まろやか~な舌触りにしてくれるではないか~ぁぁ(まろ~ん)。濃い味で別々の主張をしているのに、お互い邪魔をしていないというか…これはなかなかのシナジーですよ!!

美味なカレーをつまみにワインを飲める「カレーとワイン ポール」は、カレー好きにもワイン好きにもオススメできる大人の店だった。昼間っからカレーとワインという極上の組み合わせの病みつきになり、午後の仕事に手がつかなくなってしまっても、当編集部は一切の責任をおいませんよ(笑)。

(文・A4studio千葉雄樹)