「"家事力"、ありますか?」

家事力の高さは?

結婚を望む多くの男性が女性に求める"家事力"。家事力とは、自分の衣食住を自分で管理する能力を指しますが、アナタの家事力は高いですか? それとも低いですか?

低いと自覚している女性は、気になる男性がいても家庭的な魅力をアピールしたくてもそれがかなわず、焦りを覚えたこともあるかもしれませんね。実際に筆者主催で合コンを開いた時にも、30代で実家暮らし&家事は親任せという女性が、得意な手料理の話題になるとさり気なく輪の中から外れる、といった光景を目にしたことがあります。

家事力が低い女性は結婚できない?

では、家事力が高くないと女性は結婚できないのかと言うと、必ずしもそうではないと思います。ゼロでは困るけれど、ソコソコできればOKなのです。掃除と洗濯は誰でもすぐ覚えられるとして、問題は料理。家事力の低い女性は「冷蔵庫の残り物をアレンジできる」ことが料理ができる条件だと思いがちですが、レシピを見て作れる、もしくはレシピを見て作れるようになりたいと頑張っている、というラインが、料理ができるという範囲に含まれると思います。

ですが、結婚後も共働きが普通となった今の時代でも、男性は料理上手な女性を求めているのが現実。こういった男性たちは、「自分ができないから相手には上手であってほしい」「毎日マズイ物を食べさせられるのは嫌」と語りますが、筆者はこの意見にやや疑問を覚えます。

「自分ができないから~」は、自分は料理を作れるようになる気はないと同義ですし、「毎日マズイ~」は、妻が毎日料理を作ることが前提だからです。では、アナタは料理の代わりに何を担当してくれるのか、と聞きたくなってしまいます。

「女性は料理上手じゃなきゃ困る」と言う男性は……

女性がフルタイムで働くのであれば、家事を完全に折半してくれるならこの意見には納得できますし、高収入だから妻には専業主婦として家を守ってもらいたい、という結婚観を持っているなら筋が通ります。

ですが、自分が手料理に代わる何かを提案できないにも関わらず、料理は女性が作って当然、上手なことも必然と豪語する男性は、経済的価値を持つ"若さ"を失った女性が、高スペック男性を望んでいる姿そのものにしか見えないのです。

ですから、結婚後もフルタイムで働くことを決意している女性のみなさんは、この「料理上手じゃなきゃ困る」と宣言しながら自分から家事の代案を出せない男性は、候補から外す勇気もこれからの時代には必要なのかもしれません。「~じゃなきゃ」と語る人間はその価値観から抜け出すことが困難でもありますから、それでも「話が合う」と感じるのは最初のうちだけ。

「男は外で働き女性は家を守る」時代が終わった今、家事力を磨く&高さをアピールするのではなく、一生仕事をするという決意=金銭面での安定を見せたほうが、幅広い異性と接点を持つことができるのではないでしょうか。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1800人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。無料恋愛相談も実施中(休止中の時期もあるため事前に必ずブログを参照のこと)。