「アラフォーだけど、私、磨けば光るダイヤの原石なの……」

女性たちは、日々自分を磨くことを欠かしません。エステやネイルから、スポーツやヨガ、資格や料理教室……このように女性は「自分磨き」と称して、様々な所に通っています。しかし、そんな自分磨きですが男性からすると「???」と映るケースもあります。

何のために自分磨き?

自分磨きをするきっかけは人それぞれ。好きな人に振られたことだったり、やりたい仕事に就くためだったり、モテるためだったり……。いろんな理由はありますし、そのきっかけになる理由はどんなことだって良いんです。大切なことは、女性の自分磨きに失敗している人の多くは「手段」と「目的」を履き違えてしまっているから。

例えば、体重を10kg落とすためにジム通いを始めたとします。最初はダイエットという目的のために頑張っていたのですが、徐々に「行くこと」が目的となり、ジムで知り合いになった人たちとの話に華を咲かせたりと、ダイエットを成功させる手段のためであったジム通いそのものが目的になっている。

行くことそのものに満足してしまっている状態ですので、それを男性が聞いても決して魅力的には感じません。

多種多様な自分磨きをする

「肌は女の名刺! 」とばかりにエステに通う。「爪は女の色気! 」とばかりにネイルサロンへ通う。「知識は女の履歴書」とばかりに、いろんなセミナーや通信講座を受講する。

自分磨きをするときに注意してほしいのが、欲張らないことです。あれもしたい! これもしたい!! という気持ちはとてもポジティブですばらしいのですが、それをすべて一度でやろうとするのは単なる欲張りです。そして、それを男性に言った場合に男性はどう思うと思いますか。

「金遣いあらい人だな」

自分のお給料ですので、どのように使おうがその人の自由ではありますが、このような話を聞いて「なんて魅力的な人なんだ! 」と思う人は少なく、むしろ「金遣いあらそうだな……」と思われてしまいがちです。

そうならないためにも、自分が将来どうなりたいのか、そのための手段をじっくり考えることも上手な自分磨きのポイントです。

自分磨きは自分の名刺にならない

ある男性の話です。合コンへ行った時に出会った女性がいました。彼女は合コンの初っぱなからワインを頼み、優雅に飲んでいます。話のネタとして「ワイン好きなの? 」と聞いたところ、「このワインは少し渋みが強い。保管が悪いわ」「本来ならもっと口いっぱいに広がる……」と話し始めたそうです。

話を振った手前、一応「ワインに詳しいんだね」と言うと、ワインの資格をとるために勉強しているんだとか。彼はその瞬間「この女性は、なしだな」と思い、別の女性に話しかけて楽しい時間を過ごしたそうです。

どんな自分磨きをするのがいいか。それは人それぞれですので、どれが正解でどれが不正解かなんてありません。でも、自分磨きはあくまでも自分を磨くためのプロセスにすぎず、それを自分の名刺代わりしてはいけません。

名刺は、自分がこうなりたい! ということを書くものではありませんよね。自分はこういう人間なんだと言うことを伝えるアイテムです。自分磨きの最中であれば、「こうなるために、今こんなことしてるの」というスタンスである方が相手は好感が持てます。

1つだけ言えることは、「自分がよければそれで良い」という自分磨きは決して自分を磨いてはくれないということ。好きな人や大切に思う人、そんな人がいてこそ自分磨きの輝きは増すのではないでしょうか。

著者プロフィール

片瀬萩乃
恋愛作家
常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。 オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。