国際化が進む昨今、外国語教育への関心はますます高まっています。そこで、マイナビニュースでは300名の読者を対象に、「自分の子どもに受けてほしい外国語教育」についてアンケートを実施しました。

今よりも英語の需要が高まると予想

まずは、「自分の子どもに勉強させるならどの外国語?」と尋ねたところ、「英語」が85.3%と圧倒的。続く「中国語(2.3%)」、「フランス語(1.3%)」との差もかなりのものです。しかも、一時期の韓流ブームの影響で優勢かと思われた韓国語にいたっては、0.7%という結果に。

成長著しい中国や、スクールに通う人も多いオシャレなイメージのあるヨーロッパの言語に対し、もう少し注目が集まるかと予想していたので驚きました。まだまだ英語の人気は高いようですね。

なぜ、ここまで英語の人気が高いのか、その理由を見ていきましょう。

■世界中、どこでも通用する

・「世界共通で使える言語だから」(24才男性/土木・建築/営業職)
・「仕事でも日常でも使い道があるから」(34才男性/その他)
・「一番使われているので話せたら便利」(31才女性/小売店/販売職・サービス系)

英語には、世界のどこでも通じるイメージがあることが判明。たしかに、アジアなどの英語圏以外の国でも、英語でコミュニケーションをとることができる場合が多いですよね。

■進学や就職に有利だから

・「TOEIC(で高い点をおさめること)は就職や進学の際、必須だから」(28才男性/運輸・倉庫/技術職)
・「将来、どんな仕事をするのにも一番役立ちそうだから」(50歳以上/電機/技術職)
・「おそらく今後、外国企業が日本にたくさん来るだろうし、グローバル化が止まらない時代なので」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

受験や就職・転職の面接では、自らの語学力をアピールすることは有効。しかも、英語の場合は、TOEICのように多くの人に認知された試験があるので、能力を客観的に示しやすいですよね。「仕事の幅が広がるから」という理由で英語を勉強してほしいという声も。

■今後は英語力がマストになる

・「今最も必要とされていそうなので」(24歳男性/情報・IT/技術職)
・「基本言語として身に着けてほしいから」(30歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「英語は話せて当然だし、正しい発音を耳ができる前に教えたいから」(37歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

現在では、加速する国際化を視野に入れ、小学校でも英語の授業を導入しています。それだけ、英語の必要性が高まっているので、習得してほしいと思うようです。また、ネイティブの発音を身につけるためにも、幼少から英語を学ばせたいという意見も目立ちました。

子どもに学ばせる前に自分から

少数派ではありますが、英語以外の言語を選択した人もチラホラ。他の言語を学ばせたいという人たちは、どのような考えを持っているのでしょうか。

■英語はもはや話せて当たり前!?

・「英語は話せる人が多いから(中国語)」(31才女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「あまり話せる人がいないから(フランス語)」(24才男性/団体・公益法人・官公庁)

他者との差別化を狙いたい目論見の人が目立ちました。中には、「中国でのビジネスが増えるから(中国語)」(26才女性/医療・福祉/事務系専門職)と、今後の経済の動向を見越して回答してくれた人も。

いずれにせよ、将来、子どもにどんな人生を送ってほしいか、どんな仕事についてほしいかを思い浮かべながら回答することで、「小さいころから語学力を磨いてほしい」との思いが高まるのかもしれません。

また、自分が英語を勉強せずに苦労した経験があるので、子どもには同じ轍を踏んでほしくない、と思う人も見受けられました。

とはいえ、「あなた自身は外国語の勉強を定期的にしていますか?」と聞いたところ、おおよそ半分が「全くしていない」と回答。逆に、「毎日している」人が1割もいるなど、意識に格差があることが推察されます。

大人になってから英語の勉強を始める人は少なくありません。子どもに英語が話せるようになってほしいと思うなら、まずは自分から始めるというのも、アリかもしれませんね。