IT業界全体のトレンドであるクラウド化は、サービスを提供する企業だけでなく、利用者側にも大きなメリットがある。包括的なITサービスの提供を目指すMicrosoftは「クラウドOS」ビジョンを掲げ、サーバーからクライアントデバイスまで幅広く扱い始めた。その一端であるコンシューマー向けゲーム機「Xbox One」が、世界13カ国で11月22日に発売された。今週はXbox Oneとその非ゲーム系の機能についてのレポートをお送りする。
Microsoftにおけるコンシューマー向けゲーム機器としては、初代のXboxから数えて3代目となるXbox One。Microsoftはその発売に合わせて、ニュージーランドのオークランドを皮切りに13カ国の主要都市でキックオフイベントを開催し、その様子をまとめた記事を同社公式ブログ「Xbox Wire」に掲載した(図01)。
その記事によると、オーストラリアのシドニーにおけるイベントは午前0時(現地時間)から始まり、ハーバーブリッジやオペラハウスをXbox Oneのロゴでライトアップ。Francis King氏とAngela Tran氏が最初の購入者となったそうだ(図02)。
Microsoftは、オーストラリアより2時間も早く深夜0時を迎えたニュージーランドでも同様のイベントを開催した。同国最大の都市であるオークランドのウォーターフロントに並んだユーザーの中で、最初にXbox Oneを手にしたのはDaniel Livingstone氏。写真を見る限り、多くのユーザーが集まってXbox Oneの発売イベントを楽しんだようだ(図03~04)。
ご承知のとおり、本稿を執筆している11月22日に日本国内でXbox Oneが発売されていないのは、時差の影響などではない。日本は米国をはじめとする13カ国より遅れて発売される「第2出荷対象国」となっているためだ。日本における発売日時は現時点で明らかにされていないが、2014年中には我々も手にすることができるだろう。