ヨドバシカメラは21日、東京・秋葉原の「マルチメディア Akiba」1階のAppleショップをリニューアルオープンした。

Apple Store実店舗を踏襲した内装はシルバーを基調としている

マルチメディア AkibaのAppleショップは今年2月に大阪マルチメディア梅田に次ぐ約250平方メートルの大きさの売り場としてオープンしたが、今回、アップルが新たに量販店向けに導入するデザインを世界で初めて取り入れ、リニューアルオープンする運びとなった。

今回のリニューアルオープンはタイミング的には年末商戦を臨んでのことだろう。今秋、iPhone 5s/5c、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデル、と、次々に話題商品を投入したアップルの製品ラインナップに対応し、また、快適な売り場で楽しむことができる。

ヨドバシカメラ常務取締役・販売本部長の日野文彦氏

オープンに先立ち行われた内覧会では、同社常務取締役・販売本部長の日野文彦氏から挨拶があった。同氏は、今回のリニューアルオープンまでの経緯を簡単に説明した後、アップルのブランド力について熱弁をふるった。そこでは「(アップルに)沢山良い製品を出していただいて、さらに我々も──ヨドバシカメラとアップル様と一緒になって、アップルブランドを大事にしているお客様を伸ばしていきたい」と述べた。

Appleショップは、マルチメディア Akibaの1階で展開しているが、フロア面積のおおよそ1/4を占めるという。第二エントランス(別名「Yodobashi Vision口」)を入ってすぐ左、エスカレーターの奥という絶好のポジションにスペースを構え、Apple Store実店舗の内装を踏襲した空間演出を施している。しかも、主張し過ぎず、他の売り場と調和するよう違和感のない設計となっているのが特徴だ。

iOS端末が整然と並ぶ

MacBook Pro、MacBook Air、Mac mini、iMacもすぐ目が届くように陳列

もちろん、iPodにApple TVも

各種、純正アクセサリも取り揃えている

陳列台には、iPhone、iPad、iPodが製品ごとに窮屈にならない間隔で並べられている。このあたりは他のApple Store実店舗と同じであるが、スペース内でApple Storeを完結させるべく、MacBook Pro、MacBook Air、Mac mini、iMacといったMac本体への導線がしっかりと敷かれている。これにはiOS端末を見に来たお客さんに、同じようにMacにも興味を持っていただきたいという「思い」のようなものが伝わってくる。Mac、iOS端末だけでなく、Apple TVやApple Thunderbolt Display、純正の各種アクセサリなど、アップル製品を一気に見て回れるよう、隅々まで配慮が行き届いている。

前出の日野氏によれば、他店舗にも同じコンセプトを導入した売り場を展開していく方針だという。今後もこうしたコンセプチュアルな店舗が拡充されていくことを期待したい。