靴って実は他人に良く見られているの、知っていますか? 革靴を磨くのは「めんどう」「手入れが難しい」と身構える人も多い反面、実はけっこうアバウトでもできちゃうらしい。革靴のプロに、専用道具を使わず"家にあるもの"で簡単キレイにできちゃうシューケアのコツを教えてもらっちゃいました!

1."カサカサ肌"にはハンドクリームで保湿!?

まず、基本革は「人の肌」と同じです。皮を薬品で加工したものが革。動物の皮膚という点で、実は人の肌と同じようなものなのです。 人の肌と同じと考えると、いつも潤っていると足元もキレイに見えますよね。そこで、ハンドクリーム保湿。とはいえ、汚れを落とさないままでクリームやツヤ出しを塗っても、化粧を落とさずにさらに上からファンデーションを塗るようなもの。サッとひと拭きしてサッと塗る。専用のクリームなんて無いという方でも、アルコール分が特別強いものでなければ、人の肌に合うものは靴にも使えることが多いようです。手持ちのハンドクリームやリップクリームで代用しちゃいましょう。

2.ウェットティッシュで"フチ"を拭く

外回りの仕事が多い人は靴が汚れていたら、ウェットティッシュでササッと拭きとるのがイイ! ふつうのティッシュを湿らせて使ってもOK。効果的なのは「コバ」と呼ばれるソールエッジ部分をクルッとカカトまで一拭きすること。靴の"フチ"を拭くだけで、足元がひきしまって見えます。

ここがコバ部分

見た目が締まるといえば、靴ひもも靴の印象を左右します。ケバ立ったり、切れたり、先端のプラスチックがとれたりしたら、新しいものに替える。数百円のことで靴は一気に"若返る"そうです。

3.着古したTシャツで磨く

実は難しいクリームやスプレーや何やらを使わないでも革靴をピカッとさせる簡単な方法があります。それは「から拭き」。ツヤがなくなったら乾いた布でから拭きするだけ! 一番いいのは着古したTシャツだそうです。硬すぎると革に傷をつけてしまったり、柔らかすぎると汚れ落ちやツヤだしが難しかったり、繊維が残ってしまったり。そんな中、ケバが立たず、目が細かいため着古したTシャツが理想的だそう。毎日の手入れを考えるのであれば、切ってハンカチサイズにしたものをストックしておくと重宝しますよ!

時間がなければつま先とかかとを重点的にやるのがおすすめです。よく目に入る部分を磨くことで靴の印象はぐぐっとキレイでスマートに見えちゃいます!

4.靴が濡れたらティッシュと割りばし

これはいざ! という時の応用編。「雨に濡れると靴がダメになる」はというのは、正確には誤解だそうです。濡れて乾いた後に縮んだ繊維が無理に伸ばされて、表面が汚くなってしまうのが問題。そんな時は、家にあるティッシュと割りばしで代用しちゃいましょう!

つま先部分とかかと部分にティッシュペーパーを詰め、靴のシワを伸ばすように割りばしをその間に差しはさみます。あとは風通しのいい場所で乾かすだけ。急いでいるときはシュードライ(靴用乾燥剤)が便利ですが、お菓子に入っている乾燥剤も使えないことはないらしいです(※湿気をとる力が強すぎるものは不向きとのこと。)。

5.靴も"登板制"で労わるといい!

靴を長持ちさせるなら靴を3、4足用意して、「中2日」か「中3日」で"登板"させるといいそうです。なんと足は1日約100cc、コップ一杯分もの汗をかいているとか。フェイスタオルだって、100ccの水をかけて玄関において置いたら、一晩じゃ乾きませんよね。これを乾かすには2、3日の"休息"が必要になってくるのです。

6.靴ベラがなければカードで代用

男性の靴の場合、ヒモをほどかず、ギュギュっと足を押しこんで履く方も多いのでは。でも、そんなことを続けていると、靴の形がくずれてしまいますよ! そこで持ち歩きたいのが靴ベラ。かばんに小さめサイズのものを入れておくと便利なのですが、とりあえずいらないポイントカードを靴べら代わりに使うとお手軽!

いかがでしたか? 足元へのちょっとした気づかいと身の回りのツールでカンタンに足元がワンランクアップして見えるかも! 日々使う靴だからこそ「楽チンキレイ」にケアしちゃいましょう。ぜひ、お試しください。