AFには、これまでの同社製品と同じくコントラスト検出方式を採用する。方式自体は同じだが、センサー出力の高速化やエンジンの処理能力アップによって、AFスピードはさらに進化している。試用では、たとえ薄暗い屋内でもストレスなく作動するAF性能を実感できた。近ごろは、像面位相差AFを採用するミラーレスカメラが増えているが、本モデルの場合はコントラストAFのみで快適なAFスピードを実現している点がユニークだ。

撮影モードは、フルオートに相当する「インテリジェントオート」のほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、カスタム、シーンガイド、クリエイティブコントロール、クリエイティブ動画に対応する。

AFモードでは、顔認識/追尾/23点/1点/ピンポイントの5モードを選べる

ボディ天面には、動画ボタンやモードダイヤル、電源スイッチなどを装備

このうち、シーンガイドでは「人物」や「夜景」「パノラマ」など24種類のシーンを、クリエイティブコントロールでは「ポップ」や「レトロ」「クロスプロセス」など22種類のエフェクトをそれぞれ選択できる。またクリエイティブ動画ではエフェクト付きの動画を13種類から選べる。

サンプル写真を見ながらモードを選べる「シーンガイド」の選択画面

エフェクト付きの写真が撮れる「クリエイティブコントロール」の選択画面

絞りとシャッター速度、露出補正の操作は、ボディ天面の前ダイヤルと背面の後ダイヤルの2つによってダイレクトに調整できる。ISO感度とホワイトバランス、ドライブモード、オートフォーカスモードの4機能については、それぞれの専用ボタンを押すことで設定メニューを素早く呼び出せる。また、それ以外の機能については、クイックメニューボタンを押して表示されるクイックメニューから設定可能だ。

操作性を自分好みにカスタマイズしたい場合には、好きな機能を割り当てられる「Fn(ファンクション)ボタン」が役に立つ。Fnボタンは本体背面に4つ、タッチパネル上に5つの合計9つもあり、それぞれに40項目から好きな1項目を登録できるようになっている。

クイックメニューに表示する項目は、自分の好きなようにカスタマイズできる

好きな機能を割り当てられるファンクションボタンはなんと9つもある

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