私の愛するEXILEと『コカ・コーラ ゼロ』による新たなコラボ・キャンペーンが、いよいよ9月から始まった。すでに新しいテレビCMがオンエアされており、店頭でもミニカレンダー&ミニポスターのプレゼント企画が始まるなど盛り上がりを見せているが、私が狙うのは、自動販売機でしか当たらない、メンバーの直筆サイン入りの"幻のEXILEグッズ"である。今回の景品は「Zero Limit Dog Tag」というオリジナルのドッグタグだ。そのなかでも14個だけ、メンバーの直筆サイン入りが含まれているのである。

前回のキャンペーンでは、直筆こそ当たらなかったものの、職場にある自販機で見事TAKAHIROの名前入りリストバンドを当てた私。とはいえ社会人である都合上、仕事中にリストバンドを着ける訳にもいかず、もどかしい思いを強いられていたのだ……。しかし今回の景品はドッグタグ。ネックレスのチェーンに付けてシャツの下に忍ばせるも良し、キーホルダーやストラップに付けるも良しと、TPOを気にせずに使える魅力的な景品なのだ。

よーし、今回も当ててやるぜ……!! そう意気込む私の想いを見透かしたかのように、同じくEXILEファンの同僚・A子からこんなメールが届いた。

「今回のドッグタグには私も参戦します。前回はずいぶん自慢してくれたわね……。やられたらやり返す…倍返しだ!!」

ミーハーなA子らしい文面ではあるが、それでも闘志がひしひしと伝わってきた。確かにリストバンドをゲットした際には、A子の顔が引きつるまで散々自慢させてもらったのだ。まさか、それを未だに根に持っていたなんて……。それにしても、最近やたら上司に噛み付いている様子だったが、やっぱり半沢直樹の影響だったのか。単純なヤツめ……。

そんなこんなで私とA子は幻のドッグタグをめぐって勝負することとなった。ここからは、その戦いの一部始終を紹介していきたい。

負けられない戦いの幕が切って落とされた

やはり私は一点集中&大人買い!!

今回のドッグタグは前回同様、対象となる自販機で「コカ・コーラ ゼロ」または「コカ・コーラ」の500mlペットボトルを購入すると当たるらしい。そして、ドッグタグの用意数は50万個。条件はリストバンドの時とまったく同じだ。

ここはやはり前回の経験則に基づき、職場の自販機にターゲットを絞って買い占めるのが得策だろう。きっとあの自販機には今回もお宝が眠っているに違いない……。

そして私は毎日コツコツとまとめ買いをすることにした。当然デスクはすぐにコカ・コーラ ゼロで埋め尽くされたが、恩着せがましく先輩や同僚に差し入れることで何とか仕事するスペースを確保した。さらに自分用には常に数本を冷蔵庫でキンキンに冷やしておいたので、出社してすぐにゴクゴク…、ランチの後の口直しにゴクゴク…、仕事の合間のリフレッシュにゴクゴク……と、いい気分転換のキッカケになった。

前回のように50本未満で当たれば御の字だが、万が一、100本購入することになっても総額は1万5,000円。EXILEの限定ドッグタグをゲットできるだけでなく、ここぞとばかりに同僚に恩を売り、さらにA子を打ち負かせることを考えれば、安い物である。

なんと、A子の胸にはドッグタグが!!

まさかの結果に…

4日ほどしたところで、私の累計購入本数は50本を超えていた。いくらコカ・コーラ ゼロが定番の飽きのこない味で、保存料も合成着色料もカロリーもゼロだといっても、さすがに心が折れてくるレベルである。そんな私のもとへ、さらに追い打ちをかけるような悲報が届いた。なんと、A子がドッグタグを見事ゲットしたというのだ……。

悔しさを隠してA子に聞いてみると、なんと自分の課の後輩ら数名に「飲み物を買うなら『コカ・コーラ ゼロ』を買うべし」というとんでもない指令を出していたというのだ。従順な後輩たちは先輩の言うことに素直に協力したのだろう……。それにしても立場を悪用して部下を操るなんて、やっていることは半沢直樹どころか、まるで大和田常務じゃん!!

なんというロビー活動力だ。。。

勝負には負けた私だが、やはりドッグタグはどうしても欲しい。そこで私は挑戦を続けることにした。勝負とは結局、己との戦いなのだ……。すると負けが決まった翌日、いつもの自販機でついにドッグタグが出た!! しかも刻印されたネームはまたもやTAKAHIROだった!! 連続でTAKAHIROが出るなんて、運命を感じずにはいられないじゃないの……。

同じくTAKAHIRO推しのA子には、「負けちゃったケド、TAKAHIROが出たの~」と見せつけておいた。フフフ、また表情が引きつっている……。これぞ10倍返しだわっ……!! コカ・コーラ ゼロがもたらす爽快感、恐るべしである。

諦めなければ、負けはない!!