ALIENWARE 17のボディ設計はまさに重厚。ハイパワーなCPUとGPUのみならず、スロットイン式のブルーレイコンボドライブまでオールインワンになっている。全てのポート類が左右側面に分散配置され、背面は排気口だけというのが使いやすい。410mm強の幅があるため、それなりの設置スペースが必要だが、デスクトップ機を置換すると考えれば十分コンパクトだ。

新ALIENWAREシリーズはステルス戦闘機をモチーフにデザインしたという

左側面のHDMI端子は入力/出力を切り換え可能。Mini DisplayPortやオーディオ系端子などを装備する

右側面にはスロットイン式のBDコンボドライブやLAN端子、SDカードスロットなどを配置

底面の半分がメッシュになっている。ここから多量の空気を吸い込み、ヒートシンクを通って背面から排出される。メッシュ部分を塞がないよう設置しよう

キーボードはボディの大きさを活かしたテンキー付き。その打鍵感は独特と感じるかもしれない。一般的なノートPC用のパンタグラフ式キーボードだと、押しはじめは抵抗があり、ある一点から先はストンとキーが落ちる感触だが、ALIENWARE 17のキーボードは最初の抵抗が非常に小さく、ほぼ一定の力でスコンと底まで落ちる。

ともすると頼りない印象を与えてしまう設計だが、最小限の力でキー入力を受け付け、さらにランディング時の衝撃も柔らかい。そのため長時間操作してても指先が痛くなりにくいのだ(パッドのボタンも同様の味付けになっている)。普通のノートPCに慣れきっていると最初は違和感を覚えるが、ゲームで遊び込んでいくと、設計の素晴らしさに気づくはずだ。

テンキー付きかつ19mmピッチのキーボード。アイソレーション式ではないのも面白い

Fnキーとのコンビネーションでパッドを無効化したり、HDMI端子の入力/出力を切り換えられる

テンキー上部にはA~Dの4つのマクロキーを備える。ゲームの真っ最中にここに手を伸ばせるか?

ALIENWARE 17の消費電力を支えるACアダプタはかなり大きい。大雑把にいうと「Nexus7」約3枚分のボリュームと重量がある

アンチグレア化したフルHD液晶

従来のALIENWAREノートは表面にガラス保護カバーが付いたグレア(光沢)仕上げだったが、刷新されたALIENWAREノートは全てアンチグレア(非光沢)仕上げとなっている。また、解像度はフルHD、IPS方式のパネルを採用している。

昨今のノートPCのトレンドに完全に背を向けている設計だが、筆者はアンチグレア大賛成。長時間見つめ続けた場合の目への優しさを考えれば、「こうでなくてはおかしい」装備といえる(ただし、BTOなどで120Hz駆動の液晶を選択した場合はグレア仕上げとなる)。

アンチグレアなので映り込みも最小限で見やすい。赤や緑系の発色はやや落ち着いた印象を受ける

IPSパネルなので視野角広め。ここまでナナメから見ると薄青が黄色に寄るが、画像全体の印象は崩れない

ちなみに、本体左側面のHDMI端子は、[Fn]+[F9]キーを押すごとに出力用と入力用に切り換わる。HDMI端子にゲーム機を接続しておき、HDMI入力に切り換えるとALIENWARE 17がディスプレイとして使えるというものだ。キャプチャ機能はないが、外でゲーム機の出力を得たいという時にも便利な機能だ。

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