関東地区のおでん

セブン-イレブン・ジャパンは8月上旬より、「おでん」を全国を7エリアに分けて販売している。22日に開催された「2013年度の『セブン-イレブンのおでん』商品説明会&試食会」で、つゆや具材が異なる7エリアの同商品を試食してきた。

かつお節を追究したつゆ

基本となる"つゆ"では、かつお節のおいしさを追究。うまみを生む手火山式焙乾と香りを良くする焚納屋式焙乾で仕上げたかつお節に、宗田かつお節をブレンドしている。このつゆをベースに、全国7地区(北海道、東北・信越、関東、東海、関西・北陸、中国・四国、九州)の嗜好に合わせて仕上げた。具材も地域性が高いものを取り入れている。

多彩なつゆの味わい

まずは北海道地区から試食を開始した。通常のつゆでは利尻昆布と真昆布を使用するが、北海道では利尻昆布のみを使用し、煮干しのだしを加えているのが特徴。地域限定具材には「地ぶき」(95円)と「白こんにゃく」(75円)などがある。

食べてみると、つゆは煮干しの風味が強く、渋めの味わいになっていた。「地ぶき」は柔らかく煮込まれており、しゃきしゃきとした食感は残っているが筋を感じさせない。

東北・信越地区のつゆにも、北海道同様煮干しのだしが加えられている。味は北海道よりも若干甘めの印象。地域限定具材は「玉こんにゃく」(105円)で、ぷりっとした歯ごたえが特徴だった。中までつゆがしみており、噛むごとに味わいが感じられる。

北海道地区のおでん

東北・信越地区のおでん

関東地区のつゆはアレンジを加えていない、基本のつゆとなっている。具材に合わせやすい落ち着いた味わいだ。地域限定具材は「もっちりちくわぶ」(90円)と「かまくらはんぺん」(85円)。「もっちりちくわぶ」を食べてみると、染み込んだつゆの味わいとちくわぶの甘みがじんわりと口に広がった。

東海地区ではつゆにむろ節を加えており、コクが深い味わい。地域限定の具材は特にないため、おすすめという「国産大豆絹ごし厚揚げ」(95円)を試食。豆腐のまろやかな食感が、むろ節を使ったつゆの味わいを引き出していた。

関西・北陸地区では、つゆに入れる昆布を真昆布のみにしており、さっぱりとしたつゆに仕上がっている。地域限定具材には「国産大豆ひろうす」(110円)や「ごぼう天」(100円)などがある。ひろうすというのは京都の呼び名で、がんものことを意味する。通常のがんもよりも平たく柔らかいのが特徴で、ひと口食べると、染み込んだつゆがじゅわっと口の中に広がった。

東海地区のおでん

関西・北陸地区のおでん

中国・四国地区は煮干しのだしを加えたつゆが特徴。地域限定具材には「国産大豆厚揚げ」(95円)などがある。また、「焼ちくわ」の焼き方が他地域とは異なるのが特徴。「野焼き」と呼ばれる焼き方で、全体を薄いきつね色に焼き上げている。つゆの風味が引き立つ食感だった。

九州地区は、あごだしを加えているのが特徴。地域限定具材には「豚なんこつ」(160円)や「まる天」(95円)などがある。つゆは甘みが強く、他地域と比べると個性的な仕上がりだ。「味しみ大根」(75円)を食べたところ、みずみずしい大根に味がしっかりと染み込んでいた。

中国・四国地区のおでん

九州地区のおでん

チーズ入りハンバーグが発売

加えて、9月下旬より全国で順次発売される「チーズ入りハンバーグ」(95円)も試食した。牛肉と豚肉のみで作られており食べ応えがある。中に入ったモッツアレラ、ゴーダ、チェダーを混ぜた「おでん専用チーズ」は、とろりとした食感と濃厚な味わいで、おでんのさっぱりとしたつゆにマッチしていた。

「チーズ入りハンバーグ」(95円)