軽くて頑丈なボディにより、ビジネスユーザーから熱い支持を得ているパナソニックのLet'snoteシリーズ。2013年6月10日に発表された最新モデル「Let'snote AX3」は、タブレットに変形できるコンバーチブル型である魅力を引き継ぎつつ、ハード面を大幅に強化した。従来機「AX2」よりもバッテリ駆動がより長時間に、液晶の解像度はフルHDに、しかもIPS方式により視野角も広がっている。

それでは、大きく強化されたCPUや液晶まわり、バッテリ駆動を中心に使い勝手も含めてレビューしていこう。

Let'snote AX3 (CF-AX3WEABR)

■[製品名] Let'snote AX3 (CF-AX3WEABR) 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4500U (1.80GHz) [メモリ] PC3-12800 4GB (4GB×1) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 11.6型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル、IPS) [ストレージ] 128GB SATA SSD [光学ドライブ] 非搭載 [サイズ/重量] W288×D194×H18mm/約1.14kg [バッテリ駆動時間] 約13時間 [OS] Windows 8 Pro 64bit [店頭予想価格] 220,000円前後

フルHDの解像度、視野角も大幅向上

まず前モデルから大幅に進化したのが液晶ディスプレイだ。静電式タッチスクリーンはそのままに、解像度が1,366×768ドットからフルHD(1,920×1,080ドット)にアップ。さらに、IPSパネルとなり、視野角は上下左右85度という広さ。IPS液晶には斜めから見ても色の変化が少ないという長所があり、プレゼンテーションや打ち合わせなど複数人で画面を見るシーンでの使い勝手が向上している。

解像度はフルHDに。IPSパネルの採用で広視野角を実現

前モデル「AX2」(右)に比べ、斜めから見たときの色変化が少ない

頑丈な2軸ヒンジでタブレット型に変形

AX3はディスプレイを360度回転させることで完全なタブレットに変形できるコンバーチブル型となっている。ノートPC、タブレットとシーンに合わせて形状を使い分けられるのが一番の魅力だが、変形機構に耐久面の不安がつきまとう。

その点、AX3は動作を繰り返しても壊れにくい頑丈な2軸ヒンジを採用。変形機構にも耐久性を重んじるあたりは、長年「頑丈」をウリにしてきたLet'snoteならではのこだわりだろう。タブレット型にすると、キーボードが丸出しの状態で底面にきてしまう点は好みが分かれるだろうが、誤動作をしないようタッチパッドとも反応はオフになる。

液晶ディスプレイを360度回転させてタブレット型に

開閉を繰り返しても壊れにくい2軸ヒンジを採用

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