「ウルトラ」シリーズなどをはじめとした数々の特撮作品を生み出し、日本の特撮界をリードする円谷プロダクションが4月12日に創立50周年を迎え、東京・渋谷のアイアシアタートウキョウにて2013年度の事業展内容を説明する「円谷プロ50周年事業展開説明会」を開催した。

始めに同社代表取締役社長・大岡新一氏が「いまから50年前の4月12日、円谷英二が、特撮技術の研究と発展を目的として創立した円谷プロダクション。多くのファンの皆さまに愛され、節目の年となる今年、50周年を迎えることができたことに感謝をいたします。"明日の力へ" をスローガンに社員一同が一丸となって日々の業務に邁進していきます」とあいさつし、円谷プロの50周年を祝福。そしてここから、2013年度の事業展内容が続々と発表されていった。

1963年4月12日創立、2013年4月12日をもって半世紀を迎えた円谷プロダクションが「円谷プロ50周年事業展開説明会」を開催

『ウルトラマン』シリーズなどを始めとした円谷プロの作品で、撮影や特技監督を務めた生粋の円谷プロダクション生え抜きの代表取締役社長・大岡新一氏

今年1月に放送された『ネオ・ウルトラQ』は、5月2日17:00よりWOWOWにて、全話一挙放送予定

テレビ初放送となる『総天然色ウルトラQ』の全話集中放送は、WOWOWにて、5月3日から6日までの4日間を予定

1989年から開催されている「ウルトラマンフェスティバル」が今年も池袋 サンシャインシティで開催。7月26日から9月1日までを予定

まず、1966年に放送された円谷プロダクション初期の作品『ウルトラQ』の完全新作として今年1月に放送された『ネオ・ウルトラQ』が5月2日にWOWOWにて、全12話を一挙放送。翌5月3日~6日の4日間(各日9:00~12:00)には、同じくWOWOWで1966年に放送された『ウルトラQ』をデジタル技術でカラー化した『総天然色ウルトラQ』の放送、そして、毎年夏に池袋サンシャインシティでの開催が恒例となっている「ウルトラマンフェスティバル2013」の開催が発表された。

大岡氏と初代ウルトラマン

三大コンテンツ~その一~

新たにデジタル・リマスター化されての発売となるBlu-ray BOXシリーズ『HD Remaster2.0 ウルトラマン』

HD映像との比較映像も上映された

直近の放送やイベント情報に続いて、円谷プロの2013年の柱となる3つの事業を大岡氏より発表された。柱の1つ目として明かされたのは、1966年7月に放送された『ウルトラマン』のBlu-ryBOX『HD Remaster 2.0 ウルトラマン』(全3巻)の発売。本作は、14年前にDVD-BOXでデジタル・リマスター化して発売されているが、今回のBlu-ray BOX版を製作するにあたりネガを再度コピーし、「テレシネ」と呼ばれるデジタル化技術を採用。その際にオリジナルのネガにあるゴミや汚れなどの補正も行い、ファンも納得の高画質版に仕上がっているという。2013年7月10日にBOX I、10月25日にBOX II、2014年1月29日にBOX IIIという日程で発売され、価格は各巻18,900円を予定。

『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』を発表するバンダイ カード事業部の高橋氏

筐体とともに登場したのは、プレイヤーキャラクターとなるバルタンバトラーのバレル。この『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』は、アーケード版"怪獣バスターズ"といった感じのゲームのようだ

2つ目の柱は『ウルトラ』シリーズとは切っても切れない深い繋がりのあるバンダイナムコグループのバンダイカード事業部・高橋誠氏から『ウルトラマン』を題材としたカードトレーディングゲームの新作『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』が発表された。これは、バンダイが手がけるデータカードダス初の4人同時プレイが可能となっているほか、筐体には55インチの大型モニターを搭載しており、TVアニメ『キングダム』を手がける神谷純監督や『ウルトラマンメビウス』を始めとした多くの特撮・アニメで脚本やシリーズ構成を手がける赤星政尚らの豪華スタッフによる映像を楽しむことができるという。稼働開始時期は、2013年秋を予定している。

第3の柱となる『ウルトラマンギンガ』を発表する制作統括プロデューサー岡崎聖氏

そして、2013年3本の柱の最後として発表されたには『ウルトラマン』シリーズの新ヒーロー『ウルトラマンギンガ』。同社創立50周年の節目の作品となる『ウルトラマンギンガ』は、現在、テレビ東京系で一昨年の7月より放送中の『ウルトラマン列伝』が、今年の7月に装いも新たに『新ウルトラマン列伝』へのリニューアルされ、この番組の中での放送を予定。久々に30分枠で制作される『ウルトラマン』シリーズとなり、『ウルトラマン列伝』内で放送中の3分枠『ウルトラゼロファイト』の監督して活躍するアベユーイチほか、原口智生、梶研吾、石井良和の4人が監督を務めるという。

壇上に登場したアベ監督は、「私の『ウルトラマン』シリーズの原体験は、『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の再放送に始まり、その後、ジャズと軽快なトークのウルトラファイトをリアルタイムを見ていました。その後『帰ってきたウルトラマン』を見て育ちました」と『ウルトラマン』との出会いを振り返りつつ、「今回、3分間の『ウルトラゼロファイト』から30分の新作『ウルトラマンギンガ』で監督を務めさせていただくのは、そういった流れをまるで踏まえているかのように感じています。約10倍の30分ということで、頑張らねばならんと思っております」と新作への決意を明かしていた。

『ウルトラマンギンガ』のアベユーイチ監督

礼堂ヒカル役根岸拓哉

石動美鈴役宮武美桜

渡会健太役大野瑞生

物語は、これまでの作品に登場するような"宇宙警備隊"などは登場せず、ウルトラ戦士たちが人形になってしまうという不思議な世界が舞台であり、日本のある地方都市の高校生たちが主人公で「高校生の日常のなかに登場するウルトラマンという存在を等身大の高校生で描いた作品」になるという。主演キャストも同時に発表され、主人公の礼堂ヒカル役は根岸拓哉、幼なじみのヒロイン・石動美鈴役は宮武美桜、渡会健太役は大野瑞生、久野千草役は雲母(きらら)、謎の転校生の一乗寺友也役は草川拓弥が担当。

渡会健太役大野瑞生

久野千草役雲母

一条寺友也役草川拓弥

キャストたちも初めて実物を見たというウルトラマンギンガ

登壇した根岸は「僕だけ19歳ですが、今回は全員高校生という設定。撮影の現場も和気あいあいとしています。まだ、自分がウルトラマンになるという実感がありません。この5人で素晴らしい作品を作り上げて行きたいです」と話し、彼の胸ポケットにはウルトラマンタロウの人形の姿も。この人形が『ウルトラマンギンガ』では、非常に大きな役割を果たす存在になるらしい。この日の発表会で『ウルトラマンギンガ』がお披露目されたが、胸元のカラータイマーの周りや頭頂部、腕などが発光し、歴代の『ウルトラマン』たちを踏まえたデザインになっている。

根岸の胸ポケットには、物語のキーとなるウルトラマンタロウの人形が

応援に駆けつけた初代ウルトラマンとニューヒーローウルトラマンギンガに花束を根岸と宮武の2人

放送は、7月10日より夏休み期間中に第1話から第6話までを放送し、約3カ月の時間をあけた11月、12月の2カ月間で後半7話を放送する分割方式で全13話のテレビ放送、そして9月シルバーウィーク期と14年3月期に劇場版の上映を予定している。

(C)円谷プロ