ロッテリアが展開している"ワンランク上のファストフード"をコンセプトとした「Burger & Speciality Cafe」という店舗が、全国に4つだけ存在している。どんな意図で同店舗を展開しているのか、他の店舗とどこが違うのかをロッテリアの広報に聞いてみた。

「Burger & Speciality Cafe」は、店舗・商品・サービスの3つの柱で次世代のファストフードを目指す"ワンランク上のファストフード"をコンセプトに、「新宿小田急エース店」が2010年11月にテストマーケティング店舗としてオープン。その後、「池袋東口店」「銀座クリスタルビル店」(以上3店舗は東京都内)「大分駅店」(大分県・大分市)が追加され、現在は計4店舗が同業態を採用している。

「Burger & Speciality Cafe」のモーニングメニュー。左から「クロックムッシュ」(270円)、「BLTサンド」(280円)

大きな特徴となる店舗デザインは、デジタルサイネージ(電子看板)やゆったりできる空間を演出するレイアウトなどを導入し、新しいコミュニケーションにチャレンジ。メニュー構成も特徴的で、朝(モーニング)と昼(ランチ)以外に、夕方(14時以降のスナックメニュー)の時間帯を設けており、それに伴って朝・昼の店舗限定メニューやドリンク、スイーツも充実させている。サービスに関しても、オーダーを受ける場所とサービングする場所を分けるカフェのような導線を設け、ゆったり感の中にもスムーズなオペレーションを実現したという。

店舗限定メニュー。左から「タルタルベーコンエッグバーガー」(390円)、「スイーツカップ(レアチーズ)」(260円)、「マフィン(バナナウォルナッツ)」(250円)

利用者の反応を同社広報に聞いたところ、「商品だけでなく、ゆったりとできる空間やサービスが好評で、『ちょっとした休憩やふとドリンクを飲みたい時などで利用する機会が増えた』という声が多いです」とのこと。今後の展開に関しては「顧客ニーズにマッチする立地について検討している」としており、同業態のコンセプトにマッチした地域を模索中のようだ。

「Burger & Speciality Cafe」の近くに寄ることがあれば、他のロッテリアとは違った雰囲気と、その店舗でしか味わえないメニューを試してみてはいかがだろうか。