3月19日に発表されたワコムの最新液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」。今回、西新宿のワコム東京支社でひと足お先にタッチ&トライしてきました。

会場には名だたるイラストレーターさんや漫画家さんがいて、そのどちらでもないわたし(デザイナー)は場違い感MAX。そんな中、「Cintiq 13HD」を使ってみたときの感想はというと、「これはプロ用とか、アマチュア用とか、そういう区別を考えなくていいモノなんじゃないか」というものでした。そこで、今回はあえて「シロウト目線」強めでレビューしていきます(名だたるプロによるスペックや使用感の細かな感想は別の記事にまとまっています)。

ワコム東京支社は、高層タワー31階にあるキレイなオフィス。そこに鎮座していた「Cintiq 13HD」はフルHDの13.3型液晶で、厚さ14mmとかなり薄型。ケーブルなども既存の機種よりぐっと少なくなっているそうで、使いやすそう!

わたしが本格的に使ってきたのはワコムのペンタブレット「Intuos」シリーズだったので、これまではパソコンの画面を見ながら、手元は見ないで作業していました。そのため、感覚的に、動かしている手と描き上がっていくものの間にワンクッションある感じがします。対して、「Cintiq」シリーズだと、手元できちんと「描いている」というリアルな感覚がある。反応がすこぶる早くて、本当にペンの先からインクが出ているんじゃないかと思うくらい。接続しているパソコンとの同期もほぼオンタイムで、サイズ感もいいし、限りなく紙とペンで書いている感覚に近づいてきたな、と思いました。

ペン先のプラスチックと、タブレットのガラス面が当たるカツカツとした感触もそこまで気にならないし、発熱も少ないので真夏に手先が汗だくになることもなく、快適に描くことができそうです。

プロの絵描きの方々がなにやら小難しいことを言っている横で(こらっ)そそくさと落書き。画面の発色も若干調整は必要そうですが、なかなかいい感じです

次のページでは、「Cintiq 13HD」の「シロウト的活用法」を考えていく。