旧正月(1月末から2月中旬あたり)に香港へ訪れるなら、絶対に見逃せないのがナイトパレードだ。ネオン輝く高層ビルが建ち並ぶ香港の夜の街をパフォーマー集団が次々と練り歩く一大イベントで、18回目を迎えた2013年開催では、14カ国36のパフォーマー集団が華やかに夜を彩った。

ドラゴンダンスや獅子舞など、旧正月恒例のパフォーマンスは全体の1/3程度で構成

パレードの正式名称は、「2013キャセイパシフィック旧正月インターナショナル・ナイト・パレード」。九龍半島のチムサアチョイの目抜き通りでパレードを行い、1年の始まりを旅行者も地元の人もみなで祝うというものだ。1996年より毎年行われ、2011年2月には米フォーブス誌の「世界のベスト10イベント」にも選ばれている。そんな世界的なイベントに、なんと今年は東京都の高円寺阿波おどりも参加し、活躍していた。日本で東京高円寺阿波おどりが開催されるのは8月末だが、日本が真冬のこの時期に香港で世界のパフォーマーと共におどりを披露しているとは、なんとも誇らしい気持ちになる。

セクシーなダンスに前衛的な衣装、そして阿波おどりも!

さてさて、今年のパレード自体はキャセイパシフィック航空のキャビンアテンダントら数十人の大行進でスタート! ローラースケートで登場したのは、エストニアの美女軍団。そして、アメリカ・シアトルのナイスボディなチアガールたちは、セクシーダンスで会場を魅了してくれた。きらびやかなフロート(山車)とともに現れたのは、香港ディズニーランドのミッキーマウスたち。国際色豊かなパフォーマンスが目白押しなのだ。

また、ドラゴンダンスや獅子舞などの伝統的なパフォーマンスもあり、前衛芸術を思わせる一行が来たかと思えば、地元の子供たちによるかわいらしい舞も披露された。さらには電動式の山車も練り歩くなど、バラエティに富んだプログラムで楽しませてくれる。コースは約1kmで、香港藝術館を出発し、香港文化センター、時計塔そばを通り、広東道から海防道、そして彌敦道を約1時間半かけて進む。パレードは沿道で無料で見ることもできるが、夕方前には場所取りが始まっているので、早めに場所を確保しておきたい。

ゆっくり座席で見たい人には、有料席がオススメだ。沿道とは隔離された香港文化センター付近に観客席が設けられており、チケットは400香港ドル(約4,720円)、350香港ドル(約4,130円)、300香港ドル(約3,540円)の3種類。スターフェリー乗り場にある香港政府観光局のビジターセンターで販売される。

旧正月には花火イベントもあるので、花火&パレードでいつもと違う香港の夜を体感してみてはいかがだろうか。パレードの演目は毎年変わるが、東京から約5時間で行ける香港で世界のパフォーマンスが無料で見られるならば、ちょっとお得な気もしてきそうだ。