過去には世界チャンピオンに輝いたバリスタも

ラテアート。エスプレッソにスチームミルクを注ぎ入れ、ハートやリーフなどの模様を描いたものだ。ラテアートの技術を競う日本大会「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ」(主催: 日本スペシャルティコーヒー協会)も開催され、今年で5回目となる。同大会の優勝者は6月にフランス・ニースで行われる世界大会「ワールド ラテアート チャンピオンシップ2013」に出場できる。過去には2010年の日本大会優勝者が世界大会でチャンピオンに輝いたこともあり、日本大会の注目度も高い。

「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ2013」の様子

競技の様子。写真は昨年、一昨年の日本大会チャンピオン・大澤直子バリスタ(Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店)

日本大会の決勝が行われたのは2月22日。93名のバリスタの上位10名が決勝大会に進出した。競技内容は2つに分かれ、1つは写真審査。13分の時間内に、各競技者であるバリスタが考案した絵柄のオリジナルラテをつくり、写真撮影。これをジャッジが審査するといったもの。2つ目は、8分の時間内に、エスプレッソ・マキアート、カフェラテもしくはカプチーノ、デザイナーラテの3種類を2杯ずつつくり、ジャッジが判定するという内容。なお、このデザイナーラテは、写真審査でつくったものと同じものをつくるというルールになっており、再現性が問われる。審査内容はドリンクの完成度だけではなく、ドリンク作成時の動きに関するプロフェッショナル度にも及ぶ。

結果、優勝に輝いたのは、「Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店」勤務の吉川寿子バリスタ。バリスタ歴は約6年といい、世界大会に向けて「日本代表として恥じることなく頑張りたい」と抱負を語った。なお決勝大会には、今年も含めて3年連続で優勝者を連続して輩出している小川珈琲(本社: 京都)から4名が進出。同社の勢いを感じる大会でもあった。

優勝した「Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店」勤務の吉川寿子バリスタ

「ジャパン ラテアート チャンピオンシップ2013」結果発表

順位 氏名 会社名 店舗名 所在地
優勝 吉川寿子 小川珈琲 Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店 京都府
2位 舘盛いずみ とみかわ Coffee Beans+Cafe MicT 富山県
3位 梅辻智佳 クラブハリエ 日牟禮カフェ 滋賀県
4位 山田幸輔 BAR ZUMACCINO 大阪府
5位 林伸治 小川珈琲クリエイツ 小川珈琲 京都三条店 京都府
6位 大澤直子 小川珈琲 Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店 京都府
7位 高山久美 ビーアンドエム BLENZ COFFEE 神田小川町店 東京都
8位 安藤貴裕 九州ダートコーヒー townsquare coffee roasters 福岡県
9位 遊免弘樹 小川珈琲クリエイツ 小川珈琲 本店 京都府
10位 堀内広紀 丸美珈琲 丸美珈琲店 北海道