10月26日0時に、マイクロソフトの新OS「Windows 8」が発売された。既報のとおり、前日の25日夕方頃から深夜にかけては、前夜祭や秋葉原の自作系パーツを主に扱う店舗でのカウントダウン・深夜販売が行なわれたが、一夜明けた26日、ヨドバシカメラやビックカメラなど主要な量販店でもWindows 8の販売が開始された。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店。店頭のモニタでWindows 8のCMを流していた

ヨドバシカメラでは、秋葉原にあるヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店にて、8時45分からWindows8 発売記念セレモニーを開催。ヨドバシカメラ 代表取締役社長の藤沢昭和氏が開始の挨拶を述べたほか、日本マイクロソフトの代表執行役社長 樋口泰行氏が、Windows 8の発売についてコメントし、テープカットを行った。

テープカットは、マルチメディアAkibaの店執行役員 店長を務める御代川忍氏も交えた3人で行われた。写真左から藤沢氏、御代川氏、樋口氏

日本マイクロソフト代表執行役社長 樋口泰行氏。樋口氏は25日の秋葉原での深夜販売にも参加している

樋口氏はまず、25日深夜に行われた「Windows 8 前夜祭」に触れ「秋葉原は大変な盛り上がりで、感慨深いものがあった」と語った。氏によると、前夜祭では2,000人以上がイベント会場となったベルサール秋葉原に来場したという。

その前夜祭で"大きな手応えを感じた"とする樋口氏。「昨日から今日にかけて、非常に大きな感触を得ている。(Windows 8は)ひょっとしたら大化けするOSではないか」とコメントした。

また、ヨドバシカメラと日本マイクロソフトの連携についても言及。ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店では、発売日のために約300台のWindows 8搭載のPC新製品を展示。また、ヨドバシカメラ全体で約1,000人の販売員に、Windows 8のトレーニングを行い、20店舗で計2,000回のWindows 8デモンストレーションを予定するという。

ヨドバシカメラの代表取締役社長 藤沢昭和氏

ヨドバシカメラの代表取締役社長、藤沢昭和氏は、まず「画期的なOS、Windows 8の発売イベントにお集まりいただき、有難うございます」と謝辞を述べた。

Windows 8については「タブレットでも使える新しいUIを持つOSを長年期待していた。予約も多数頂いており、時代の流れに沿った品揃えを進めていく」とコメント。「ぜひ購入して使って欲しい」と締めくくった。

発売記念セレモニー終了後は、Windows 8搭載PCの紹介や、ピクチャ パスワードなどの新機能についての解説が、日本マイクロソフト執行役 コンシューマー&パートナーグループリテールビジネス統括本部長の五十嵐章氏らより行われた

いよいよWindows 8が発売開始 - 量販店のPCコーナーは

開店15分前、9時15分のヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店 正面第二エントランス前

9時30分の開店時刻になると、店外で待っていた利用者がWindows 8 PCの展示コーナーへも足を運んだ。1階奥に展示しているWindows 8PC展示コーナーは、メーカーごとにデスクトップPC・ノートPCと分かれ、かなり広いスペースを割いて展示されていた。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店のWindows 8 PC展示コーナー

メーカーごとにデスクトップPC・ノートPCと分けて展示している

ヨドバシカメラAkiba店のPC担当者によると、同店では、300台弱のWindows 8搭載モデルを展示。徹夜で準備したという。

「PCの予約状況について詳細な数値は話せないが、(Windows Vistaからの)言わばブラッシュアップだったWindows 7の発売に比べると、当時をはるかに超える予約をもらっている」(同店PC担当者)。

また、今までとは違ったUIであることについては、「とっつきにくい部分はあるが、目新しさもある。逆にホームボタン(Windowsボタン)が使えるので、スマートフォンを使うユーザーには馴染む。敬遠するユーザーは少ないのでは」と予想している。

「Windows 8」や「Windows 8 Pro」のパッケージ版は、2階のソフトウェアコーナーに展示している

正面第二エントランス前には、23日に発表されたアップル製タブレット「iPad mini」の予約・販売についてアナウンスされていた。詳細は係員に問い合わせる形となっている

Windows 8 PCを触ってみる利用者